ゲーム概要

スクウェアより2003年2月14日にゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売されたシミュレーションRPG。ファイナルファンタジーと呼ばれる一冊の本によって、一変してしまった世界。そこは誰もが夢にみていた、剣と魔法の世界。世界を元へもどすために、情報を得ながら冒険を続けるマーシュ。たくさんの種族の“ジョブ”や“アビリティ”を駆使してタクティクスバトルを勝ち抜くことで新しいストーリーが展開していく。

プレイ画面

※このページで利用しているゲームプレイ画像及びゲームイメージ画像の著作権は、メーカーであるスクウェア様が権利を所有しています。
© 2003 スクウェア All Rights Reserved.

ピコピコ大百科 公式YouTubeチャンネル [PR]

ピコピコ大百科の公式YouTubeチャンネルでは画像からゲームのタイトルを当てるクイズのショート動画やゲームシリーズの紹介動画を中心に配信してます。面白そうなゲームを探す時にも気軽に視聴できるので、もしよろしければ観てみてください!
※気が向いたらチャンネル登録もよろしくお願いします...!

YouTube|【スーファミ】ダンジョン・マスターシリーズ 冒険とサバイバルが融合したRPGシリーズを紹介!

レビュー

  • レビューアイコン カズタマ

    ★★★★★ 5.0

    投稿日:2025年11月9日

    ファイナルファンタジータクティクス アドバンス

    『ファイナルファンタジータクティクス アドバンス』は、ファイナルファンタジーシリーズの壮大な世界観と、戦略的なシミュレーションゲームの面白さを見事に融合させた作品です。かつてプレイステーションで高い評価を得た『ファイナルファンタジータクティクス』をベースにしながらも、物語や世界観を一新し、ゲームボーイアドバンス向けに生まれ変わった完全新作となっています。

    物語は、田舎町「St.イヴァリース」に引っ越してきた少年マーシュの視点から始まります。新しい環境に馴染めずにいたマーシュは、気の弱い少年ミュートと勝ち気な少女リッツという二人の友人と出会います。ある日、三人が偶然手に入れた「FINAL FANTASY」という不思議な本を開いたことで、現実の世界は一変してしまいます。気がつくと、彼らは剣と魔法が支配する幻想の世界「イヴァリース」へと迷い込んでいたのです。

    この世界では、殺し合いや戦争が厳しく禁じられており、人間だけでなく異種族たちも共に暮らしています。マーシュたちはその中で、法(ロウ)に則って行われる正々堂々としたバトルを通して成長していきます。プレイヤーはマーシュたちの仲間であるユニットを指揮し、戦術を駆使して敵との戦闘に挑みます。バトルを重ねることでキャラクターが成長し、それぞれの個性やアビリティを活かした戦略を楽しむことができます。

    シンプルながら奥深い戦略性、魅力的なキャラクター、そしてファンタジーの世界で繰り広げられる心温まるストーリーが見事に調和しています。プレイヤーは戦いの中で仲間との絆を深め、現実と幻想の狭間で揺れ動く少年たちの心の成長を体験することができます。

    美しいドット絵や幻想的な音楽も作品の魅力を一層引き立てています。このゲームは、戦略ゲームとしての手応えと、ファンタジー物語としての感動を両立した珠玉の一作です。思考する楽しさと物語に浸る喜びの両方を味わいたい方に、ぜひプレイをおすすめしたいゲームです。

  • レビューアイコン ジーティン

    ★★★★★ 5.0

    投稿日:2025年11月9日

    戦略RPGの入門者にもベテランにも強く勧めたい傑作

    本作は、シミュレーションRPGとして高い完成度を誇る作品である。前作『ファイナルファンタジータクティクス』の流れを汲みながらも、物語上の繋がりは薄く、舞台名「イヴァリース」だけが共通している。むしろ『ファイナルファンタジーXII』との世界観的な近さを感じさせる作品である。物語は少年少女たちを中心に展開し、現実世界から逃避した子どもたちが、理想と幻想の間で揺れ動く姿を描く。主人公マーシュが「現実を受け入れる強さ」を求めて仲間たちと対峙する過程は、単なる冒険譚ではなく、思春期の心の葛藤を象徴している点で印象深い。

    登場人物の心情描写も細やかである。白髪という外見的特徴に苦しむリッツ、体の弱さゆえに夢を諦めていたドネッド、亡き母と働かない父への願望を抱くミュート。それぞれがイヴァリースという幻想世界で現実の痛みを癒やそうとするが、その幸福は偽物であることを突きつけられる。マーシュが世界を元に戻す行為は、彼らに再び苦しみを与えるようにも見えるが、「現実と向き合う勇気」を訴えるメッセージとして深い余韻を残す。子ども向けの明るい絵柄に隠れた社会的テーマは、本作を単なるファンタジーではなく寓話的作品へと昇華させている。

    ゲームシステムは前作の戦略性を踏襲しつつ、GBA向けにテンポよく遊べるよう再設計されている。行動順が敵味方混合のターン制であることにより、戦況の読み合いがよりダイナミックになった。アビリティを装備品から習得するシステムは『FFIX』の発展形であり、武器や防具を集めるモチベーションに直結している。また、「ロウ」と呼ばれる戦闘中の行動制限ルールは戦術性を深める要素として機能するが、一部プレイヤーにとっては煩わしさを感じる点でもある。だが、この制約がゲーム全体のバランスを整えているのも確かである。

    ジョブシステムはシリーズらしい自由度を維持しており、5種族それぞれに個性的な職業が用意されている。人間の万能さ、バンガの剛腕、ヴィエラの俊敏、モーグリの器用さ、ン・モゥの魔力。これらを組み合わせて部隊を育てる過程は中毒的な楽しさを生み出す。アビリティの育成とジョブ構成を考える戦略性は、FFTの魅力を携帯機サイズに凝縮したものといえる。

    さらに、本作のやり込み要素は膨大である。全300のクエストが用意され、その多くが戦闘以外の探索や交流を含む点がユニークだ。モンスターを捕獲して記録する「モンスターバンク」や、成長装備による能力強化など、繰り返し遊ぶほどに世界が広がっていく設計が光る。難易度も前作に比べて緩和されているが、後半やクリア後の高難度クエストでしっかりと手応えを味わえる。

    グラフィック面では、GBA作品の中でも突出した完成度を誇る。ドット絵は緻密で色彩豊か、武器ごとに異なるデザインや、控えめながら印象的な魔法演出がプレイヤーを飽きさせない。召喚魔法の演出も派手ながら適度に抑制され、テンポを損なわない工夫が見られる。音楽も崎元仁を中心とするスタッフによって手掛けられ、幻想的かつ温かみのある旋律が物語の情感を深めている。

    本作は、戦略性・育成要素・シナリオ・音楽のすべてが高水準で融合した作品である。少年たちの心の成長をテーマにしながら、幻想世界の美しさと現実の厳しさを同時に描き出すその構成力は見事である。優れたゲームデザインと豊かなテーマ性を併せ持つこの作品は、戦略RPGの入門者にもベテランにも強く勧めたい傑作である。

  • ★★★★★ 5.0

    思い入れのあるゲーム

    小学生の時にやり込んだ大好きなゲームです。現在はハードが手元にないためプレイできませんが、プレイできる環境があれば今でもプレイしていると思います。
    剣と魔法、王道ファンタジーのストーリーは子ども向けかと思いきや、複雑な親子、友人、兄弟関係。
    幸せな嘘のなかで永遠を過ごすのか、全てを敵に回しても現実と向き合うのか。
    可愛らしいグラフィックですがストーリーの根幹は重くシリアスで、考えさせられるものがあります。
    BGMも素晴らしく、サントラで今も聞いています。攻略本も数冊購入したほどです。
    ロウのシステムに批判的な声もありますが、ロウと絡めた戦略を考えるのも楽しいですよ。
    ロウを無効化できるアイテムや、ロウの影響を受けない(その分リスクはありますが)フィールドもありますし、「たたかう禁止」のロウの戦闘時に、敵にバーサクを掛け強制たたかう→刑務所送り、など、縛りを利用したバトルも面白かったです。
    逆に、ロウシステムが弱体化したTA2では物足りないと感じたほどでした。
    今でも色あせない名作です。迷っている方はぜひプレイしてみることをおすすめします。

  • ★★★★★ 5.0

    非現実の世界で、現実と戦う子ども達のお話

    この作品は小学生の時、プレイしました。確か200時間ほどやってたはずです。
    初めて触った戦術シミュレーションゲームです。
    以来、この手のゲームにすっかりハマり、ファイアーエムブレムやFFT、タクティクスオウガ等もプレイしましたが、未だに最高峰と思っているほどです。
    基本的にキャラクターが失われないことが、先に挙げたゲームと異なります。
    これはとっつきやすさ、キャラ育成の醍醐味、そしてキャラへの愛着という面で大変重要なシステムであると思います。
    育成によって、強力な戦闘スタイルへ移行していくことが可能となるジョブチェンジシステムは、アビリティおよびパラメータ成長と組み合わせ、バトルの自由度を格段に押し広げています。
    当ゲームには人間以外にもプレイ可能な獣人族がいますが、どの獣人にも人間と同じように、数多くのジョブが存在していることは、このゲームの大きな特色です。獣人の本来の特性を活かしても良いし、逆張りのジョブに進むのも面白いです。バトル画面が賑やかになるので、悲壮さを感じさせないで、冒険もののような風味出すことに、一役買っているのかもしれません。
    ストーリーには大変心揺さぶるものがあります。人の死や、謀略、重苦しい戦争という、分かりやすい悲壮はありません。誰でも持っている、うまくいかない現実に対して、異世界のとの交流の中で子ども達が自ら、感じ、考え、意見をぶつけ合い、苦悩して答えを紡ぎ出す様は大変心を打たれます。

  • ★★★★★ 5.0

    少年少女たちの王道ファンタジー

    学校に通う少年少女が突如異世界に入り込む。
    異世界から元の世界へ帰る道を探し出す旅へ、一人の少年は歩き出す。
    クラスメイトの二人と再会を果たすが…

    本当に王道で直球な想いや願いが少年少女たちにぶつかりあう物語で、とても心に訴えかけられます。ストーリーは個人的に好みでした。

    戦闘システムは、キャラを駒として動かし攻撃を仕掛けるシュミレーション(戦術性)RPGです。なので、じっくり考えてゆっくり攻略できます。また難易度も比較的に簡単なもので、単騎で突っ込まない限りは大丈夫だと思います。
    そして本作の特徴であるロウシステムという「〜してはいけない」ルールが一つ一つの戦闘に設けられます。日替わりでその内容が変わり、先を読みながら「この日にバトル!」ということも中には大事になってきます。
    ただ、ロウシステムは個人的に面白いと感じました。気を付けてるのにうっかりロウを破った時「え!?あ!しまった!」は本当にしてやられた感じになって、中々スパイスが効いてると思いました。
    中には面倒もしくは詰み戦闘のロウがあるので、こればかりは日を経過させるしかありません。一応、ロウを取り除くアイテムもありますが売買アイテムみたいなもので無限ではありません。ここぞというときに所持していない場合があるので、日数経過が望ましいところです。

    またキャラ育成も楽しみの醍醐味です。一人のキャラに最大2つの職業専用技を持たせることができます。(例…戦士技→多様なステータスを下げる技がいくつか +忍術…相手を状態異常にする技いくつか 計約10個の技を持てる)
    それにより戦闘に参加するキャラ全員を育てることで大幅な戦術が生み出されることになります。
    しかし、これらばかり考えているとロウシステムに足元を掬われるという形になるので目の前の戦闘だけを見据えると痛い目に遭う。この絶妙なプレイ心地が中々癖になったりもしました。

    今でこそこのゲームはWiiでも出来るのでしょうかね?子どもや大人でもおすすめできる暖かい物語だと個人的には思っています。私は一人でも多くこの物語に出会えることを願っています。

  • ★★★★★ 5.0

    BGMが全て星5

    アドバンスならではのBGM。
    小さい画面の中に、暖かく、懐かしい冒険が
    待っています。

    当時、遊んだのは小学生の頃。
    再び冒険をしたのは大人になった今…

    召喚するのがわくわくする神獣

    異世界と現実世界の狭間に揺れる登場人物達

    強いジョブ持ちが仲間になる時

    クエストのやり込み

    ロウシステムの社会性(立ち回り)
    ゲームには珍しく罪が問われる…

    モンブラン
    ただ

    あるステージでは倒された仲間がそのまま
    逝きます、蘇生系を持たないと二度と戻りません。
    (小学生の私には辛すぎた。)
    (ロウも理解してなくて、刑務所送りに…)

    ああ、もう一周するか。

  • ★★★★★ 5.0

    童心に還りたい大人と、戦略性の強いゲームに達成感を覚えるお子さんに是非オススメしたいタイトル

    まずはじめに、このゲームはこの3つのうちいずれか1つでも傾向がある人には向かないでしょう。

    ・ドット絵に愛着を持ったことが一度もない
    ・子供が嫌い
    ・キャラクターを成長させることよりクリアやRTAだけが目的で寄り道が嫌い

    このゲームは小さな話にも表情や世界観や時系列が練り込まれている為、上記に当てはまる人は恐らく楽しむのが難しいかと思います。当てはまらない方は、このレビューを参考に検討してみてください。

    私の思うこのゲームの良い所は・・・
    ・GBAの音色を活かしきった音楽
    ・丁寧に動くドット絵
    ・装備品や消耗品に至るまでほぼすべてに世界観を感じられる専用のグラフィックがある
    ・依頼者と直接接触しないで終わるクエストにも依頼者の人生や背景が感じられる作り込み具合
    ・ファンタジー+カワイイ+そこはかとなく色気に方向性を向けられたキャラクターデザイン
    ・戦闘でパッと敵味方が分かりやすいようによく整えられていること

    ・GBAの音色を活かしきった音楽
    全体的な雰囲気を言えばオールドスタイルRPGにとても似合う音楽です。
    一口に戦闘曲と言っても、剣と魔法の世界で妖精が飛び回るような広がりのある戦闘曲もあれば、仲間達と鼓舞し掛け合いながら大地を駆けていくような戦闘曲、不穏な空気の中ニヒルに嘲笑う敵の間をくぐり抜け生き残らなければいけない空気の戦闘曲などなど、多彩な音色で楽しませてくれます。

    ・丁寧に動くドット絵
    ドット絵を一度でも打った事がある人なら分かると思うのですが…共通の素体でも色違い、角度違い等考えると、ドッターの皆さんすごいやばいという語彙力を失った感想に至ります。

    ・装備品や消耗品に至るまでほぼすべてに世界観を感じられる専用のグラフィックがある
    描いた画像をそのまま表示できる現代のゲームとは違い、ドットですべて描かれているのですごいやばい(二度目)です。
    こちらの良さは、どちらかというとキャラ萌えの補完にも使える分野だと思います。

    ・ファンタジー+カワイイ+そこはかとなく色気に方向性を向けられたキャラクターデザイン
    直接的に色気を押し出しているキャラクターはそこまで居ないのに、どこか妖艶に思えるデザインだと思います。

    ・戦闘でパッと敵味方が分かりやすいようによく整えられていること
    味方は青基調、敵は赤基調でまとめるなど、細かい配慮が様々されており、システムさえ理解してしまえば苦なくクリアしやすいように丁寧に出来ています。

    いい部分が揃っていますが、残念な部分も書きます。
    私がこのゲームで残念だった所は・・・
    ・忍者が最強すぎる
    ・ロウシステムが分かれば面白い反面、オススメしづらい要因の一つになっている

    「忍者最強すぎる」
    については、ジョブチェンジまでは幅広い戦略を楽しめる作りなだけに、俺TUEEEが爽快な反面がっくりしてしまう、タクティクスに良くあるジレンマです。人によっては気にならないと思います。

    「ロウシステムが分かれば面白い反面、オススメしづらい要因の一つになっている」
    については、アンチロウの出来る重要人物に出会って融通が効くようになるまで、フィールドマップを歩いて自分の戦闘スタイルに合わせられるよう調整しなければならないという点で、どうしても面倒臭さを感じさせてしまう恐れがあるという意味です。
    敵に不利になるロウを制定して敵に意地悪して罠にはめて戦闘中に牢屋送りにしてしまうのが楽しい部分もあるので、人を選ぶのは間違いないと思います。

    ここまで書き連ねましたが、2020年の緩く遊べるゲームと比較すると、完クリ目指す方は攻略本があったほうが良いような不親切な部分も些かあります。
    ですが、童心に立ち返って遊べるようなゲームなんかないかな?という方、ちょっと難しいゲームのほうが達成感あるお子さんには、本当にオススメしたいと思える良いゲームです。

    よって総合評価は☆5です。
    ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。

※本ページに記載されているコンテンツの内容は当サイト利用規約を元に表記されています。

ゲーム関連動画

ファイナルファンタジータクティクス アドバンスの関連動画をユーチューブで探す

※画像をクリックするとYouTubeサイトへジャンプします。

ゲーム攻略サイト

大丈夫!ピコピコ大百科の攻略検索だよ!ファイナルファンタジータクティクス アドバンスの攻略サイトをgoogleで探す
このゲームの攻略サイトを検索

※攻略本の画像をクリックするとGoogleで攻略サイトを検索します。

ゲームボーイアドバンス(GBA)売上ランキング

最終更新日:2025年11月9日 PR