ゲーム概要
任天堂より2006年4月20日にゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売されたロールプレイングゲーム。人気シリーズの3作目で、牧歌的な村に暮らす人々の平穏が、奇妙な軍勢と機械化の波に呑まれていく。失われる家族、壊れていく絆、変貌する世界。だがその中で少年は成長し、命の意味を知る。リズムに合わせた戦闘、個性豊かな仲間、そして涙と希望が交錯する結末まで、あらゆる瞬間が心を揺さぶる作品となっている。
プレイ画面
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レビュー
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カズタマ
★★★★★ 5.0
投稿日:2025年11月5日
MOTHER3
『MOTHER3』は、「奇妙で、おもしろい。そして、せつない。」という言葉どおりの体験を、ゲームボーイアドバンスの枠に収めながら実現した意欲作です。
舞台は時代も場所も謎のノーウェア島で、双子の少年や頼れる父フリント、賢い犬ボニーらの視点から、のどかな日常が一転して不穏さへ傾いていく物語をたどります。
序盤の穏やかな家族描写が、やがて価値観の揺らぎや喪失、出会いと絆へとつながり、敵であるはずのブタマスクたちすらどこか人間味を感じさせる筆致によって、単純な勧善懲悪を超えた余韻を残します。
戦闘はシリーズ伝統のドラム式HPメーターにより、致命傷を負ってもメーターが回り切る前に回復すれば持ちこたえられる独特の駆け引きが健在で、BGMのリズムに合わせてAボタンを刻む「サウンドバトル」が通常攻撃に奥行きを与えてくれます。
キャラクターごとの「とくぎ」やPSIは役割を明確にし、眠り状態でリズムを取りやすくするなど、音とシステムが自然に結びついている点も印象的です。
フィールドではBボタンのダッシュでテンポよく探索でき、背後を取る・取られる接触で戦闘の有利不利が変わるため、移動そのものが軽快な戦術になります。
セーブは各地のカエル、回復は温泉やカプセル、所持金にあたるDPは倒した敵から自動でカエル口座へ振り込まれるといった、世界観と利便性が一体化した仕掛けも遊び心に満ちています。
道具の預かりや、マップを確認できる青いヒモのプレゼントなどUI面の配慮も細やかで、戦闘の手触りと探索の気持ちよさが両立しています。
音楽は高品質かつ多彩で、テーマ曲からバトルまで場面ごとの感情を丁寧に支え、サウンドプレイヤーで好きな曲を聴き直せる喜びもあります。
奇抜なモンスターのセンスや小ネタの豊富さも相まって、笑いと切なさが交互に押し寄せる独特のトーンが最後まで続きます。
家族と仲間、選択と成長をやさしくも鋭く描ききった物語性、リズムと戦略が噛み合う戦闘、世界観に溶け込んだ快適な設計と音楽の完成度が高い水準で融合しており、
心に残るRPGを求める人に強くおすすめできる魅力に満ちた一作です。 -
ジーティン
★★★★★ 5.0
投稿日:2025年11月5日
シリーズの集大成ともいえる作品
本作は、糸井重里が手掛けた任天堂の名作RPGシリーズの完結編であり、12年ぶりの新作として大きな注目を集めた作品である。開発はSFC、N64、N64DDと何度も頓挫を繰り返しながらも、最終的にGBAで実現したという稀に見る難産の末に誕生した。その背景からも、発売時の期待と注目は非常に高く、結果としてファミ通ではシリーズ最高得点を獲得し、GBA末期における最後のヒット作として名を刻んだ。
本作の舞台は、従来のアメリカ風世界観を離れ、「ノーウェア島」という謎めいた島に移る。タツマイリ村を中心に展開される物語は、牧歌的な日常から始まり、文明と自然、愛と喪失、希望と絶望といった対立を軸にした深いドラマへと変化していく。重厚なストーリーラインの中には、人間と動物、親と子、仲間たちの絆など、命の尊さを静かに描き出す数多の場面が散りばめられており、その描写の緻密さはシリーズ随一である。ブタマスク軍団という敵組織ですら、単なる悪としてではなく人間味のある存在として描かれ、物語全体に厚みをもたらしている。
ゲームシステム面では、シリーズおなじみの「ドラムロール式HPシステム」が改良され、緊張感と戦略性の両立を果たした。さらに戦闘BGMに合わせてボタンを押す「サウンドバトル」はRPGとして斬新で、最大16HITの爽快感を生む。難易度バランスは絶妙であり、過去作に見られた理不尽さを抑えつつ、戦略的思考を促す設計になっている。新要素の「とくぎ」も各キャラクターの個性を引き立て、単なるコマンドバトルに留まらない多様な戦術を可能にしている。セーブシステムの「カエル」や、どこでも回復できる「温泉」など、遊びやすさへの配慮も随所に感じられる。
グラフィックはドットアニメーションが細やかで、キャラクターの動きや表情が豊かに表現されている。音楽面でもGBA作品とは思えないほどの高音質を実現し、酒井省吾による楽曲群はシリーズ屈指の完成度を誇る。「愛のテーマ」をはじめとするBGMは、物語の感情を繊細に支える名曲揃いであり、ゲーム中の演出を一段と際立たせている。プレイヤーが自由にBGMを聴ける「サウンドプレイヤー機能」は、当時として革新的な試みであった。
本作は、奇抜なシステムや感情を揺さぶる物語、そして丁寧な世界構築が一体となった、シリーズの集大成ともいえる作品である。人の優しさと愚かさ、そしてそれでも生きようとする力を、シンプルながら強いメッセージで描き出している。
GBAという小さなハードに詰め込まれたこの重厚な体験は、今なお色褪せない輝きを放っている。遊びやすくも深く心に残る一本であり、RPGファンならぜひ一度触れてほしい名作である。 -
★★★★★ 5.0
奇妙で、おもしろい。そしてせつない。
まさにこのキャッチコピーの通り。
ゲームスタートからプレーヤーの意識とは関係なくあれよあれよと起こる事件は悲劇ばかりで思わず一歩後ろへ下がってしまう。
けれどやさしくて、くすっと笑ってしまうような村人たちの会話に心癒され、もう少しがんばってみようかななんて気持ちになる。
そうなったらもう大丈夫。
あなたは、この奇妙な世界の住人です。
この世界に浸ってみてください。
ことばのひとつひとつに触れてください。
MOTHER3を終えたあと、
あなたの心は豊かになっているはずです。 -
★★★★★ 5.0
創造作品としては究極の形だと思う
ここまで強く引き込まれる作品は、
いままでなかった。
小説や映画、音楽とも比較しても、
ここまで深く、真剣に
そしてゆっくりと時間をかけてつきあえる
そんな作品には出会ったことがないと思う
PRGという媒体の価値を
取りこぼすことなく活用している
また、この形は、
人が作った作品として
究極なのではないかと思わせてくれた
ゆっくり進めていって
やっと終わったときは心にぽかーんと空きが生まれた
正直、思い出す度に涙が出てくる
物語としての感動ではなく
経験としての感動なのだと思った -
★★★★★ 5.0
まさに、”ファン待望”の作品
コピーライター、 糸井重里が作ったRPG 3作目
ネタバレなしで、これからプレイする人に参考になる情報を
書いてみます。
最初に、この作品は3作目ですが
連続物ではなく独立しているので、
この作品からプレイし始めても大丈夫です。
ただ、共通する世界観とかもあるので、
1-2-3の順が一番良いのですが
mother1はファミコンのそのまま移植なので、操作面などで
ちょっとプレイしづらい部分があると思いますので
気軽にプレイしたい方は
mother2から始めるとより楽しめるかと思います。
そして、このシリーズの影響力の大きさがすごいです。
登場人物のセリフが、みんな面白く(結果、長いのメッセージが多いのですが・・)
魅力的なキャラが多いです。
文化人として知名度のある糸井重里さんであり
”センス良い” 代表のような方であります。
一方、広告屋の影響力の発揮の仕方というか
【この人の悪口言ったら、自分の感性を疑われそう・・】というような
印象操作を感じる部分もあります。
例えば、「となりのイトイ」と揶揄されるように有名人の隣にいることが多いです。
*任天堂の社長や、マリオの宮本茂、矢沢永吉、宮崎駿、木村拓哉などなど
なので、motherシリーズにしても
「本当に自分は、このゲームを楽しんでいるんだろうか?」と
自分に投げかけながらプレイする部分もありました。
確かに、一般のRPGの感覚とは
かなり違った世界観で作られています。
あえて不便にすることで、心に引っかかったりしますので
プレイ中にイライラしたり、邪魔に感じたりすることも
多いです。*持ち物だったり、回復だったり、お金だったり
私自身はドラクエとかFFといった標準的なもののほうが
便利でストレスなく感じるのですが、
motherの世界観は独特です。
そこに面白味を感じたのも確かでした。
自分の感性は別として、motherシリーズは
ゲーム業界にとっては特別な意味を持っているのは確かなようで
売上本数と比べての影響力も大きいように思えます。
糸井重里さんは日本ではタレントとしても知名度がありますが
日本の広告屋の影響力、というのを差し引いて考えられる
海外でも本作のシリーズの人気は大きいです。
海外では1作目、2作目までしか移植されてませんが
ファンのグループが3作目の移植を糸井重里さんに
直談判した、といったニュースもありました。
また、同人ゲームとして世界的にヒットした
「under tale」もmotherシリーズに大きく影響を受けた、
と作者が公言してます。
そんなわけで、クリエイターの方からの評価が高い印象で
「RPGの新たな視点や軸を知りたい」という人には
とても良いかと思います。
前作mother2から導入された、バトル時のドラムロール式
HPゲージはすごい発明だと思います。
本作mother3からは、リズムバトルという
新たなバトル形式を導入して
面白いアイディアでしたが
もったいない感じがしました。
私自身、最後までよくわからず、適当に連打して
クリアしてしまいました。
ブログなどを読むとそういうプレイヤーが多いようです。
おそらくチュートリアルが
しっかりしいたり、
リズムバトルでないと進まない
初期イベントをいくつかつけるなど
慣らしていけば面白いバトルになったかと思います。
今後、移植する機会があったら
検討してもらえると良いかと思います。 -
★★★★★ 5.0
ボロ泣きした唯一のゲーム(現時点で
これは、切ない物語。
慎ましくも幸せに暮らしていた人たち。
何かがきっかけで変わっていく人たち。
変わっていく世界。
その変わっていく世界の中で、必死に生きていく人たち。
自分には、このゲームから
「よき時代だった頃の日本を思い出してくれ」
「今からでも世の中は変えられる」
というメッセージを受け取った。…気がする。
多分、糸井氏が伝えたかった事は
エンディングの最後に出てくる、あの7文字。
あの装飾された7文字に、全て詰まってるのだろう。
最初で泣いて、最後で泣いた。
マジ泣きしたゲームは、これが初めて。
ゲームをやってて「ああ、終わらせたくないな」
「何時までもやっていたい」とか
そんなことを思ったのって、これが初めて。
MOTHERはこれで終わりらしいのだけど。
それは糸井氏がこのゲームを通して伝えたいことを
全て伝え終わったからなのだと思う。
下手に続編を出されるより、余程潔く、素敵。 -
★★★★★ 5.0
泣けて泣けて。
完全に、泣いてました。最後。
単純といえば単純なストーリーかもだけど、
世界観にどっぷりつかって、
難しくて進めないこともなく、
簡単すぎてやんなっちゃうこともなく
最後まで一気にやりました。
早くやりたくてシゴトの休憩時間にやってたら
最後涙が止まんなくなってシゴト戻って、
どうしたの?て言われて
大変でしたが、むかーしむかし、ドラクエをやったときのような
せつなくて楽しい時間でした。
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最終更新日:2025年11月5日 PR








