メダロット クワガタバージョン

レビュー

• カズタマ

  ★★★★ ★ 4.0

  投稿日：2025年11月2日

  メダロット クワガタバージョン

  『メダロット クワガタバージョン』は、漫画家ほるまりん氏が原作を手掛けたメダロットシリーズの記念すべき第1作であり、育成と戦略が融合したRPGです。プレイヤーは主人公・あがたヒカルとなり、自律型小型ロボット「メダロット」を操ってさまざまなライバルたちとロボトル(バトル)を繰り広げていきます。ヒカルは当初メダロットに興味がなかった少年ですが、偶然拾ったメダルをきっかけに戦いの世界へと足を踏み入れ、やがて「伝説のメダロッター」と呼ばれる存在へと成長していきます。この成長の過程が丁寧に描かれており、プレイヤー自身もヒカルとともに冒険を重ねる感覚を味わうことができます。
  
  戦闘システムは本作最大の特徴であり、他のRPGとは一線を画しています。画面の左右に配置されたメダロットが中央を目指してダッシュし、行動の準備時間や冷却時間を視覚的に表現する独自の「シャトルラン式バトル」は、シンプルながらも戦略性が非常に高いです。各パーツが持つ攻撃や補助、回復、トラップといった多彩な効果をどう組み合わせるかが勝敗を左右し、自分だけの戦術を組み立てる楽しさが詰まっています。特に本作のクワガタバージョンでは、格闘タイプの「ヘッドシザース(ロクショウ)」が主人公機として登場し、高い命中率と俊敏な動きで敵を切り裂く戦闘スタイルが魅力的です。カブトバージョンのメタビーとは異なる個性を持ち、プレイヤーによって異なる戦略を生み出します。
  
  また、登場キャラクターたちはどれも個性的で、物語を彩る重要な存在です。幼なじみのキララやライバルのユウキ、コミカルなロボロボ団など、それぞれが明確な個性と魅力を持っており、単なる戦闘の合間を埋める存在にとどまりません。顔グラフィックやセリフの一つひとつにキャラクターの性格が反映されており、短い登場でも印象に残る作り込みがされています。さらに、サブイベントや隠し要素も豊富で、プレイヤーの探究心を刺激します。マルチエンディングの採用により、選んだ行動や親交の深め方によってエンディングが変化する点も当時としては革新的で、繰り返し遊ぶ価値を高めています。
  
  総じてこのゲームは、単なるロボット育成RPGに留まらず、「自分だけのメダロットを作り、戦わせる」という少年心をくすぐる体験を見事に形にした作品です。戦略性、個性豊かなキャラクター、そして遊ぶほどに深まるメダロットたちへの愛着。そのすべてがプレイヤーの心を掴み、今なおシリーズの原点として輝き続ける魅力にあふれています。

• ★★★★★ 5.0

  懐かしい良いゲーム

  子供の頃にしていたゲームで当時はクリアーすることができませんでしたが大人になって購入して再度遊んでみると当時は分からなかったシステム面が理解できクリアすることができました。当時の懐かしいBGMを聞きながら遊ぶことができ楽しむことができました。

• ★★★ ★★ 3.0

  戦闘時間が長いです

  装甲が厚い敵と戦うと凄く戦闘時間が長くなるのでキツイです

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