ゲーム概要
コナミより1991年10月31日にスーパーファミコン用ソフトとして発売された横スクロール型アクションゲーム。同社の『悪魔城ドラキュラ』シリーズのSFC版第1弾となる。おどろおどろしい世界観をみごとに表現した美しいグラフィック、絶妙に再現されたムチの細かな動きのほか、隠し部屋や隠しアイテムといったやりこみ要素も満載。英雄の血を受け継ぐシモンとなり、鮮やかなムチさばきで魔物たちを倒そう。
プレイ画面
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レビュー
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★★★★★ 5.0
完クリは出来なかったが・・・。
自分はスーファミを持っていなかったので友達の家に入り浸ってこのゲームをやりまくっていた。結局碌にクリアは出来無かったが、おどろおどろしい演出、美麗なグラフィックとピッタリのBGM、独特の操作性・・・と何から何まで印象に残るゲームだった。鍾乳洞ステージなどは一見の価値アリである。
ファイナルファンタジーシリーズにしてもそうだが、スーファミ時代にリリースされたゲームというのは、作り手のイマジネーションとハードの性能、両者の限界をうまく引き出し臨界にまで達した良作が少なくない。
今日ゲーム機の性能だけが暴走気味に進化し、グラフィックこそ3Dだなんだと進歩しているが、ゲームそのものの面白さや満足感という点ではこの時代のほうが上かもしれない。 -
★★★★★ 5.0
いつまでも飽きずに遊べそう
子供のころ、怖くて買う気になれなかったゲームを買ってみました。
渋くて硬派でシンプルで、よくまとまってスキのないアクションがやりたかったので満足です。
欠点はすごく読みにくいアルファベットと、時に処理落ちと、ボスがちょっと弱いことぐらい。それくらいしか思いつきません。
一見、私には洗練された風には見えなかった背景グラフィックも、操作に慣れてくると眺める余裕がでてきて、奥行の表現なんかすごく凝ってることに気が付きました。
遠くの景色や奥の部屋が、窓や柱の後ろで少しずつスライドして、広い空間を進んでいることがわかるのです。
音楽は文句なしに最高で、低音が超おしゃれ。うるさくないので延々聴いてられます。
死んで、死んで、死ぬたび同じ曲の出だしから始まるけれど、飽きないです。
死にますね… でも何度でもやり直せるし、理不尽な気はしません。パスワードで途中からはじめられるし、良心的な位置にパスワードがついてます。
消える床の上から槍みたいなのが降ってくるとか、崩れ落ちる階段をのぼりながら巨大なのこぎりに追いかけられるとか。
無理だー! 思わず笑ってしまうほどですが、あきらめかけたそのとき、ふと突破法がわかります。
難しいけど誰でもクリアできるのでは。
剣闘士みたいなナリをして、寡黙で孤高の主人公が、いいですね。普段は無駄に力こぶつくったポーズで立ってて、前のめりで歩き続けるのが変だけど、ひとたび鞭を振ればすごいカッコいい! 絵的にもかっこいいし、操作感も自由自在で気持ちいいです。
すごい筋肉… 彼が振るった鞭で、ガイコツがものすごい吹っ飛び方をするけど、これだけ鍛えてればそりゃ飛ぶわ、と思います。しゃがみ歩きもできる、鞭を自由に振り回せる、熟練の技で鞭をモノにひっかけてぶらさがり、ターザンみたいに移動する…楽しいですよ! -
★★★★★ 5.0
最高峰
それまでMSXユーザーだった私にとっては、ドラキュラ2回目の攻略。『呪いの封印』や『悪魔城伝説』の噂をうらやましく聞いて過ごしたもの。 当時の次世代機“SF”を購入し、真っ先にプレイしてみた。そして間違いなく、私が望むドラキュラの全てがそこにあった。悪魔城へと続く長い道のり、全編に漂うダークな雰囲気、悪夢の具現化のごときモンスター…。 難易度については、なんとも言いようはない。もともと高い難易度のアクションがウリの部分があり、各作品の印象によるところもあるだろうから。本作は8方向への攻撃や、鞭の振り回しにより、敵との戦闘には多少のアドバンテージがとれる。しかしながら、回転する床や多彩な動きの針天井、崩れる連続階段等々、ステージ上の障害は確実に動きを阻んでくる。 なんと言っても、ゲーム全体を通した恐怖と焦躁の演出が、これほど優れていた作品はシリーズにおいても他には知らない。襲ってくる馬の生首、地面から生えてくる手、揺れ動くシャンデリア越え、天井から滴る血、悪意をもってうねる絨毯…。 ぜひ復活版を出して欲しい名作であると思う。
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★★★★★ 5.0
棺桶に入るような殿堂入りソフト!!
SFCになって、音質やグラフィックの縮小拡大など、スペックを活かしたシリーズ最高傑作と思える名作。
「怖さ」を単にグロテスクさでは無く、雰囲気や芸術的に見せようとするポジティブな美学に包み、ホラーゲームを一気にエンターテイメントに押し上げた。
確かに難易度は高いが、血が赤く、肉がこんなにも上手く思えたゲームは中々無いだろう。
ドラキュラシリーズが好きなら、ぜひやって欲しい一本。
SFCが無い場合は、wiiのバーチャルコンソールで購入できるので、中古を探すよりも、そちらをオススメします。
個人的な事ですが、最近、PS3で「キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ」をやりましたが、相当ガッカリしたので、記念に過去の名作をレビューします。
以下、評価の詳細
<良かった点>
・飽きさせない雰囲気のメリハリがある個性的なステージ構成。スケール感を誇張する事で異世界を旅するような感覚まである?
・ファミコン版より難易度が下がり、プレイヤーのターゲットの裾野が広がった。
・未だにフルで聴けてしまう重厚なBGM。ファミコン版の曲のアレンジも秀逸。
・ドット絵に刻まれた細かな色彩は、中世の雰囲気作りをより明確にし、光の表現などは、己の運命の明暗まで演出する事で、プレイヤーに想像をさせるような余地があった。
・ぶら下がり移動や回転する床、振り子シャンデリアなど、やりたい事が、 ここで一端完結したような、お約束ギミックのリアルな物体の動き。
・リアルなムチの鎖、しなり具合が良く、攻撃後の振り回し機能も斬新。
・爺様と飼い犬
<惜しかった点>
・ジャンプ着地時の微妙な硬直時間にクセがある。
・階段を登る際は上方向キーが必須。ジャンプ落下時などが入れてないとスルーする。ファミコン版よりはマシになった気もするが…。
・ネーム使用時のフォントが見にくく、視認性が悪い。
・アイコンパスワードは面白いアイデアだが、メモするに一苦労。ミスもあったのでビデオ録画してました(笑) -
★★★★★ 5.0
オッサンになった私を一日だけ少年時代に戻してくれた、最高のアクションゲーム
これはファミコンのディスクシステムで発売された同名タイトルのリメイク作品ならぬ、「リビルド」といえる作品です。
ストーリーはそのままに、ステージ構成や音楽が一新されています。
ファミコン版もこのスーファミ版もバーチャルコンソールでプレイ可能です。
◆世界観◆
世界観は現代で言うところのPS4のブラッドボーンに通じるものがある、血なまぐさくおどろおどろしい中世のゴシックホラー。
当時最高峰の映像表現、音楽表現を用いられており、不気味な森や洞窟、
ドラキュラ城内を冒険するワクワク感は今プレイしても全く色あせていません。
◆難易度、演出◆
ドラキュラをプレイしていなくても多くのゲーム音楽ファンにその名を知られているおなじみ「Bloody Tears」「Vampire Killer」「Beginning」の三大名曲は後半のステージに立て続けに流れますが、死ぬほど繰り返し聴くことになります。
というのも、難易度もまさにSFC版ブラッドボーンといったところで、全11ステージのうち特に後半のステージ8以降の難易度はかなりのものです。
シリーズ恒例の落下死、一撃死、わかりにくい落とし穴、堅いボスなど、初見ではまずクリア不能といったステージ構成でプレイヤーを苦しめます。
時に理不尽と思うこともあるかもしれません、。
ですが、何回も何回もトライしていくごとにプレイヤースキルが上達し、見事ステージ最後に待ち受けるボスを倒した時の爽快感、達成感はまさに病み付き。
これぞまさにゲームだ!ゲームってやっぱり面白い!と少年の心を思い出させてくれるような、決してクリア不能ではない絶妙な難易度設定に仕上がっています。
そしてなんといってもラスボス戦!ドラキュラが真の力を出し、いよいよ最後の決着をつけてやる!って場面でのあの音楽演出、鳥肌が立ちました。神がかってます。
◆感想◆
個人的にこのゲームは思い出深い作品です。子供ながらにホラーな世界観と主人公に惹かれ欲しいと思っていましたが買ってもらえず、いとこの家でやっていました。
が、クリアできず時が過ぎ…現在30歳。ふとしたきっかけで立ち寄った中古ゲーム屋でこのタイトルを見かけた瞬間、衝動買い。約20年越しにプレイできたのです。
流れ始める「シモン・ベルモンドのテーマ」に甦る記憶。懐かしい雰囲気。
30歳にもなって、仕事もあるし、まさかSFCのゲームにそこまでハマらないだろうと…思ってました。PS4ならまだしも一日スーファミをやるなんて、流石にないだろうと。
でもやめられなかった。あまりに楽しすぎて、食事をとるのも忘れて没頭しました。
後半はかなり難しく、全クリアまで12時間もかかってしまいましたが、エンディングを向かえ思い返せば死にまくったこともいい思い出。本当に楽しい大冒険でした。
まるで少年時代に戻ったような一日を過ごせて、本当に心から、楽しかった…。
あの頃の夢が叶ったんだな、しみじみと思いました。
最新シリーズからドラキュラを始めた人も、このスーファミ版をプレイせずしては絶対に「悪魔城ドラキュラ好き」は語れませんよ。
これにはボイスもありません。最新ゲームのような広大なマップもありません。
でも、今でも「この作品が最高だ」という人が多い理由が、きっと見つかるはずです。
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最終更新日:2021年8月15日 PR