ゲーム概要

ヒューマンより1998年3月12日にプレイステーション用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。ホラーアドベンチャー『クロックタワー』の舞台を日本にしたゲーム作品。二重人格の主人公、か弱い人格・優と冷酷な人格・翔を使い分け、トラップ、迫り来る敵をクリアしていく。同じイベントでも、人格により展開が変化する。モーションキャプチャー、3D音響などで視覚・聴覚・感覚から全身で恐怖を体感することできる。

プレイ画面

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レビュー

  • カズタマ

    ★★★★ 4.0

    投稿日:2022年10月28日

    日本が舞台のクロックタワー

    『クロックタワー ゴーストヘッド』は、「クロックタワーシリーズ」の一作で、日本が舞台のホラーアドベンチャーゲームです。
    「クロックタワー2」のシステムに新要素を加えていて、モーションキャプチャー、3D音響、デュアルショック対応で、視覚、聴覚、触覚から全身で恐怖を体感することができます。

    【ストーリー】
    17歳の高校生・優はある事件のために転校を余儀なくされる。
    身を寄せることになった鷹野家で起きる様々な恐怖、そして優のもうひとつの人格、翔とは?

  • ★★★★★ 5.0

    隠れた佳作

    クロックタワーのナンバリング作品でないだけに、いまいち知名度の低い作品。
    また今作では攻撃可能という点がマイナス評価されることもあるようです。

    しかし日本に舞台を移し、ありふれた一般住宅からスタートというのは大成功だったと言えます。
    外国のお屋敷で起きた話、ではなく、自分の家と大差ない環境。
    これが恐怖でなくてなんだというのでしょう。
    迫り来る敵も非常に個性的。
    声や獲物の音が聞こえるだけで血も凍るようです。

    システムが個性的で、二重人格の主人公の切り替えというものがあります。
    女性の精神の時は、従来のクロックタワーシリーズのように逃げ回り隠れるか、器物で撃退するしかないのですが、男性の精神の時は、ステージで入手した銃火器で攻撃可能になります。
    しかしうまいもので、男性時には隠れることや器物で撃退が不可能、また銃火器入手も制限があるなどゲームバランスを上手く保っています。
    気弱で優しい「優」に残酷で冷静な「翔」。
    二人とも非常に魅力的なキャラクターです。
    その特性を活かして交代しつつ進めていくこのゲームは、他のゲームにはない楽しさがあります。

    やや昔のゲームなのでバリバリのポリゴンと、グラフィック面では現在のゲームには見劣りしますが、シナリオ、演出、ゲーム性と、その魅力は決して色褪せないゲームです。おすすめです。

  • ★★★★ 4.0

    番外編?

    日本版クロックタワー。
    ホラー系は基本的に苦手なのですが、これはけっこうハマりました。
    翔という残虐非道な男の人格を持つ優が主人公です。
    ゲーム全般を通して襲ってくる敵は主にゾンビで、あの異様なハサミ男ほど恐怖は感じませんでした。
    ただ、前半に登場する千夏はかなりコワイです。
    ミコシサマというお守りを持っていない時に敵に襲われた場合や、強制イベントによって翔に入れ替わることがあります。
    優と翔ではそれぞれ使う武器やできることが違うので、その辺りはプレイヤーがうまく使い分けなくてはならないのですが、これもやってみるとけっこう面白いです。
    エンディングは何と13個もあり、すべて見るには攻略本が必要かもしれません。
    役に立つ裏技やかなり笑える裏技もあり、ミニゲームやおまけもあって色々楽しめます。
    翔はけっこうカッコいいです。見た目は女の子だけど。

  • ★★★ ★★ 3.0

    クロックタワーの外伝的作品

    クロックタワーシリーズ従来のシステムを踏襲しつつも、シザーマンを登場させず、舞台もヨーロッパから日本に移した意欲作です。

    この作品に登場する追跡者は、包丁を手に笑いながら高速で追いかけてくる幼女・千夏ちゃんや、登場よりも先に鉈を引き摺る音だけを響かせてから現れる、般若を被った白衣の男・才堂不志人と、シリーズの顔であるシザーマンに負けず劣らずの個性と恐怖。
    主人公も『優』と『翔』の二つの人格を持ち、それらを切り替えながら進めていく、というのは良いアイディアだと感じました。

    ですが……プレイ済の方はご存知でしょうが、このゲーム、とにかく粗が多い。
    初見殺しの鎧武者でのフラグ立ては勿論のこと、ゾンビがあまりにも多すぎて鬱陶しくて仕方が無い。
    そもそもせっかく日本を舞台にしているのに、それが生かされているのはチャプター1だけで、
    チャプター2以降は現代的な病院や研究所が舞台となってしまうのは勿体無いように思います。

    ストーリーは従来作よりも練られてはいるのですが、恒例の説明不足感はさらに強まっているという本末転倒状態。
    その分、想像の余地があるという風に考えることも可能ですが……。

    しかし、独特な魅力があることも確かなので、決して駄作ではないと思います。
    あ、グラフィックに関しては、ハードがPSということを加味しても粗いですけども(笑

  • ★★★★★ 5.0

    1,2とは違う和風ホラー

    毎度おなじみのクリック方式のホラーアドベンチャーの日本版です。
    クロックタワーシリーズをやってきた方ならわかると思うのですが、今回もなかなか操作しづらいですね(笑)
    ですがそれがまた恐怖を引き立てるというか絶妙なバランスでGOOD。

    ストーリーは優と翔という二つの人格をもった女の子が主人公です。
    その主人公が新しくお世話になる家に来る所からストーリーは始まるのですが・・・とにかく説明がない!
    優の二重人格の原因こうで、この鎧怪人が出た理由はこうで、こうなってしまった原因はーなど説明されない事が多い。

    かといって全く説明されないわけではなく、ユーザーに考察する余地をあたえうすぼんやりと全容が見えてくる・・・
    この説明の少なさや、漠然とした不安感がジャパニーズホラーの王道を行ってるような気がするのです。

    今プレイするとポリゴンの荒さや操作性など荒が目立ちますが、それ以上にキャラが立っておりホラーゲームとしても高い水準にありますね。

    そして最後にこのゲームをプレイされる方はOPをよく見ておく事をおすすめします。
    OPで翔の表情などを見ていると一番難しいGOODENDを迎えた時に、ジャパニーズホラーお約束のモヤッとしたものを味わう事が出来ますので是非。

  • ★★★★ 4.0

    不思議な魅力があります

    『クロックタワー』と銘打ちながら、前作までとの関連性が一切ない外伝作品です。
    正直、ポリゴンは荒いし、ストーリーは意味不明だし、ゲーム進行中も突拍子の無いことの連続で、別の意味でプレイヤーを震え上がらせる異色のホラーゲームと言えるかもしれません。
    しかし、それでもなおこのゲームが秘めている一種独特な面白さに、プレイしている内にどっぷりとハマってしまうのだから本当に不思議ですね。

    タイトルの『ゴーストヘッド』というのもダブルミーニングになっていて、なかなか凝っていると思います。
    ジャケットに描かれている赤い般若のお面のことを「悪霊の頭」という意味で“GHOST HEAD”
    更に、作中のヒロイン「御堂島優」の中に眠る二重人格「翔」のことを、テレビの映像ノイズであるゴーストに喩えて「脳内のノイズ」という意味で“GHOST HEAD”
    この二者が対比になっていることにも、製作陣のこだわりが感じられますね。

    さてこのゲーム、何と言ってもその醍醐味は上でも述べた通り主人公が二重人格であるということでしょう。
    か弱きヒロイン「優」と、ダークヒーローの「翔」という二つの人格を切り替えながら、次々と襲い来る不可解な事件に立ち向かっていくわけです。
    とりわけ、この「翔」というキャラクターの個性はハンパありません。
    冷酷非道な男性人格と定義されているだけあって、とにかくゲーム中でもやりたい放題です。
    個人的には、第一章で拳銃を見つけたときの「へっ、いいモンがあるじゃねぇか」という台詞がツボでした(笑)

    そしてもう一つ、そんな強烈な個性を秘めた主人公をも圧倒する敵キャラクターにも要注目。
    特に、第一章に登場する敵キャラ「千夏ちゃん」は、一度見たらそうそう忘れられません。
    「イィヒヒヒヒヒ!」というけたたましい笑い声と共に現れるその姿は、近年のホラーゲームでもそうそうお目にかかれない程のインパクトがあります。一見の価値あり!

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最終更新日:2022年10月28日 PR