ゲーム概要
エニックスより2000年8月26日にプレイステーション用ソフトとして発売されたロールプレイングゲーム。国民的RPG『ドラゴンクエスト』シリーズ第7弾。今作は、冒険の世界を自らの手で広げていく新システムを導入。冒険の舞台はすべてが立体空間となり、マップを自由に回転させることで、様々な世界の謎を発見し解き明かしていく感動がさらに深まっている。ほかにも移民システム、モンスターパークなど新たな要素も満載。
プレイ画面
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レビュー
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★★★★★ 5.0
最大の魅力はストーリー
この作品は私にとって初めてのドラクエだったのですが、RPGってこんなに面白いんだ!と、以降ドラクエにハマるきっかけになりました。
何よりも魅力なのは展開される個々のストーリーが本当に素晴らしい事。
ただ単に『悪い奴を倒した、皆ハッピーエンド』なものではなく、人間の弱さやエゴ、人生においてどうしても旨くいかない事もあるんだ、という遣る瀬無さに切なさ…
そんな『陰』の部分をとても良く表現されていて、プレイした当時は小学生でしたが、ひとつひとつのストーリーを終える毎に思い耽り、感動しました。
それと、何て事のない町の人との会話後に、仲間に話しかけるとほぼ必ず反応が返ってくる点。
これはすごく細かく作りこまれていると思いますし、本当に一緒に旅しているような感覚になります。私はこれが結構楽しくて、村や町の人一人一人の会話に対して仲間の反応を窺い、キャラの考えややり取りにクスリとしてしまいます。
(リメイクされた4でも主にこの機能を楽しんでいました)
それからもうひとつ、7は音楽が素晴らしいと思います。
場面場面の雰囲気をとらえていて、ストーリーをより一層深いものにしています。
酷評も多く、あまり人気の無い作品ではありますが私は出会えて本当に良かったと思いますし、この作品が大好きです。 -
★★★★★ 5.0
私的には歴代RPGのトップ:趣あるドラクエの最高傑作
私的にはドラクエの最高傑作と思っています。
ストーリーは非常に長く、クリアまでに何十時間もプレイしなければいけませんが、仲間との会話や、過去を現代を行き来する物語の構図により、どっぷりと7の世界にはまることが出来ます。私は7はとにかくやりこんだので石版集めは苦になりませんでした。非常に長い脚本の中で主人公の運命を決める過去の事情が次第に明らかにされていく過程は本当にぞくぞくします。イケメンや美女が仲間になるというわけではないのですが、平凡な少年だった主人公が徐々に運命に導かれ、閉ざされた世界の真実に迫るというストーリーは間違いなく歴代RPGの最高傑作だと思います。今回はメインは謎というところにあり、システムとか主人公とか音楽は完全に脇役に回っています。もちろん音楽も素晴らしいですし、もともとクラシックっぽいドラクエの音楽なので派手なモノよりもこういったしずかな感じのほうがドラクエには向いていると思います。
システムはというと、とにかくやりこみ間が強い。職業の種類も多く、攻略本で知識を得てから目標を決めて育てていきました。それなりに道を究めるのには時間を要しますので、計画的にやっていかないと、行き当たりばったりでは本当の面白さに到達できないと思います。
オマケ要素はもりだくさんで私的にはモンスターパークがお気に入りです。
総合的にはとにかく現在から過去の出来事をたどっていくという壮大な構図と多くの謎が、少しずつ明かされていく感じがたまらなく冒険心を掻き立て、世界の広大さを感じさせてくれました。全体としては若干暗く、人間の闇の部分を描いたシナリオもあり、派手な演出などは比較的少ないのですが、小さなことが積み重ねられて最終的に大きな変化が起こる過程は映画などでは表現できるものではなく、RPGというジャンルだからこそうまく表現できるものだと思い、長い長い旅の記憶が本当に自分が冒険していたかのような気分にさせてくれます。7をやってからはそん所そこらのRPGでは何とも思わないくらいになりました。ほかのRPGを探すというよりは神話とか考古学とかに行きたくなるような、探求の面白さを分からせてくれる偉大な一作です。
個人的には7のコンセプトを10にも生かしてほしいと思います。
まさかヌンチャク対応にはしないと思いますが、シンプルで奥行きのあるつくりを期待しています。ここ数年のゲームは買わせて楽しませないという風潮が目立ちます。WiiFitなんかその典型です。 -
★★★★★ 5.0
名作であると思う
個人的主観やネタバレが多く含まれていますのでご注意ください。
かなり賛否が分かれる作品ですが、私は名作であると思います。
まず、ドラクエのようなファンタジーにはあまり似つかわしくない、ドロドロとしたストーリーですか。
これは、確かに欝っぽくなる話が多いですが、感動や切なくなる話も多いです。
特に、神殿を抜け、最初の村の話、これは非常に切なくなります。
この話には思わず泣いてしまう人もいるのではないでしょうか。(特に、マリベルの話を聞いたりするとなお泣けるかと)
非常に賛否が分かれるストーリーではありますが、私は非常に良いかと思います。
また、石版集めを始めとする、謎解きの面は、まぁめんどくさくなることもなくはないですが、それでこそドラクエではないでしょうか。
ずーっと倒せなかったボスが倒せたとき、全くわからなかった謎が解けたとき、皆様は何物にも代え難い喜びを得るでしょう。
それと同じです。
全然見つからなかった石版が見つかった時、非常に大きな喜びに包まれることでしょう。
これは、最近のゆるいドラクエではあまり味わうことができないかと思います。
それに、やり込み要素も豊富です。
職業やレベルアップはもちろん、裏ダンジョンや移民の町などといった要素もあり、クリア後も楽しめるものとなっています。
バグなどに関しては…これに関しては擁護できませんが、そちらに関しては、アルティメットヒッツ版にて解消されているので、
バグが怖いという人は、そちらをプレイしてください。
リメイクも出ましたが、シンボルエンカウントなどが追加されてしまった作品よりかは、温故知新ということで、ドラクエ7をやるならこちらのPS版をやっていただきたいです。
長々と個人的な意見を、申し訳ありません。 -
★★★★★ 5.0
大人のドラクエです。何はともあれ、未プレイの方はぜひ一度やるべきです。
会話データの量が多く、とにかくよく喋ります。
とかくルーチンワークになりがちな住民との会話もそれに対する仲間の反応があるので楽しめます。
ストーリーはほとんど一本道で自由度はかなり低いのですが、サブイベントがかなりあるので十分寄り道も楽しめます。
また、全体的に対象年齢があがったような感じです。
これまでは、一つのイベントが終われば「ありがとうございました。」と感謝され終わるのが通例でしたが、今作ではそうしてきっちりと問題が解決する事が少なく、逆に感謝される事が新鮮に感じます。
バグに関してですが、確かに私もプレイ中、数度止まった事があり、これにはがっかりしました。
しかし、今作にはそれを上回る面白さがあります。
ムービーやシステムに関して悪い評判は良く聞きますが、だからと言ってやらないのはもったいないです。
やってみれば長年RPG界のトップに君臨してきたドラクエの操作性、プレイ感の良さに改めて気付かさせられます。 -
★★★★★ 5.0
ちょっと視点を変えて
このゲームやけくそに長いです。
ただプレイしてみてこの全体を通してのテーマを考えると割りかし納得できるものがあります。
キーファを始めとして、いろんな登場人物が自分自身の道を求めていくようなストーリーが多いです。
すなわち自分探し。
帯に書いてある「人はなにかになれる」とはそういうことなんでしょう。
転職システムもコンプリートしようとすると凄まじい時間がかかりますが、これは幾つかの職業をラストに至るまで
選択して自分なりの道を見つけて進んでいく、ということを表現したかったんだと思います。
なのでJRPGのよくあるようなやりこみプレイ至上主義みたいのは、きっぱり切り捨てて考えたほうが良いのかもしれません。
シナリオは今見てみると、堀井氏の師匠、小池一夫氏の時代劇漫画の影響があるように思えます。
とある町、村に辿り着くと事件が起こっており、それに腕を貸すというのが殆どで、勧善懲悪なところと、どうにもならない人間の業のようなものが見え隠れしてるのがそれっぽいです。
フォロッド城でのロボ軍団との戦いについて、勝利の後も人間の心とはどこから来るのか、といったテーマを絡ませてるあたり、過去、いろんな漫画などでも取り扱ったテーマかと思いますし。
メモリアリーフでの話は家庭用ゲームのRPGで異端でしょうが、劇画とかでは結構ありがちな内容かと(結構好きですが)。
個人的にはルーメンのエピソードがお気に入り。
フォロッド城、ダイヤラック、メモリアリーフの雨ふらし系、ハーメリアなども印象深いです。
謎解きが他のドラクエシリーズと比べると難しめかと思いますが、これもプレイヤーにある程度考えることを要求してるのでしょうかね。
ただ難しいといってもヒントはあるので、無茶ぶりな謎は皆無。丁度いいぐらいかと。
石版集めも足を使って色々歩き回って、苦労して回収するのも達成感を味わせる良いスパイス。
そして100時間超の物語をのめり込んでプレイしてクリアすると、これまでのシリーズよりも一段上の達成感が得られます。
・・・発売当時、事前情報や攻略情報なしにプレイしたんですがホントに長かった・・・
・・・これでも最初のスライムと戦うまで一時間ぐらい辿り着いたので上出来な部類だったはずです・・・
最初のしょぼいムービー見て小さい島が一個しか無い状況に置かれて、もしかしてスケールの小さいしょぼい失敗作か?と危惧したんですが、しばらくプレイしてると、仕掛け連発の遺跡で何か面白いぞ、と思わせるんですよね。
そしてウッドパルナが現在世界で浮上してきても、同じく復活させなくてはいけない地方が台座の数だけあることがわかると唖然としてしまいました。
実は予想以上に壮大なスケールの内容なのでは?って。
で、全部の地方を復活させてもまだ続くw
こういうところ良く出来てると思います。
自分としては7がドラクエ最高傑作。
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最終更新日:2022年7月5日 PR