ゲーム概要

ビクターより1998年7月16日にプレイステーション用ソフトとして発売されたサウンドノベルゲーム。日本ミステリー界の最高峰・赤川次郎が原作・監修したゲーム作品となる。事件を解決すると次の物語が始まる「続編シナリオシステム」を搭載している。図書館のある洋館に住み込みで働くことになった主人公と恋人が、図書館の本の整理を始めるが、様々な死に関する本を手にするたびに想像を絶する死の恐怖を味わっていく。

プレイ画面

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© 1998 ビクター All Rights Reserved.

レビュー

  • ★★★★★ 5.0

    素晴らしい作品

    私は中学生の頃に中古店で購入し、初めてこの作品をプレイしたがケースのパッケージが怖いやら、一話でさっそく行き詰ってしまうやら(恐怖を感じていたという理由で文章を冷静に読んでいなかったから)、挙句の果てにはどこかに捨ててしまおうかとも思った。
    しかし、高校に上がり「かまいたちの夜」などのサウンドノベルをプレイした後に再挑戦してみた結果、この作品の本当の素晴らしさが分かった。
    サウンドノベルという形式で最大限に「おもしろい」読み物にしている。それは背景もプレステ1の画像であるから逆に現実味があり、BGMも名曲ぞろいだからである。
    やはり、夜想曲は真のサウンドノベルと言えるゲームである。

    蛇足だが、私の本当に個人的な感想を述べさせてもらいたい。この作品の舞台と、本当に熱中してプレイしていた時の私自身の生活環境が似ていることもあって(季節は夏・舞台は田舎)、この作品をプレイすると私はノスタルジアを感じるのである。実家で、暑い中エアコンもない部屋で窓を全開にし、夜想曲プレイ中のテレビのスピーカーから聞こえてくるセミの鳴き声と現実のセミの鳴き声が重なり、ゲームか現実かの境目が視覚的にも聴覚的にも分からなくなるほど、夜想曲という作品に耽っていた頃の自分(実家にいた頃のことなど)を思い出すからだ。またあのニオイをかぐために、今年の夏にもまたプレイしてみたい。

  • ★★★★★ 5.0

    個人的にすごく好き

    赤川次郎原作のサウンドノベル。続編もありますが、1作目の方が原作に近い感じがすること、時代も少し懐かしく思えるので好きです。
    ホラーではなくミステリー。殺人、事故死など死に関わる本が関わっていて事件のきっかけはいつも非現実的なものです。で、きっかけの他にも非現実的なものは出てきてホラーのような感じもありますが、あくまで周りを取りまく奇跡というか、ふとした時に感じる不思議な力程度で現実と非現実的の配分が原作に近く感じるので個人的に好きです。
    グラフィックにこだわりがあったり、最近のゲームの深さを見ると比べものにならないでしょうが、かまいたちと同じような、90年代の雰囲気を持った良いゲームだと思っています。

  • ★★★★★ 5.0

    黒猫

    サウンドノベルというジャンルにおいて、間違い無く“神”として君臨する不朽の名作。
    語り出すと長くなってしまいそうだが...

    ・・さて、特筆すべきは次の3つ。
    まず感情移入度の高さ。シナリオが独立した複数の短編で構成されており、第一話をクリアしたら第二話...といった具合に進むのだが、例えば一話では恐怖におののいていた主人公が三話ともなると随分たくましくなっている等、プレイヤーと主人公の心理を見事にシンクロさせている。実を言うと自分はシンクロし過ぎてプレイ中に本気でパニックに陥り、某人物を撲殺し逮捕されてしまうエンディングを迎えてしまった。。。

    また、エンディングリストは本棚を模しており、新たなエンディングを迎える度に本棚が一冊づつ埋まって行く。つまりプレイヤーもまた、主人公と同様に膨大な時間をかけて“本棚”を整理していくのである。この辺りのセンスも素晴らしい。

    そして綿密に練り込まれたシナリオ。小さな疑問がやがて大きな疑念を生み、そして驚愕の真実に触れる展開はまさに神の領域。
    最も、主人公が直接触れるのは後の夜想曲2になるのだが...

    正真正銘の推薦作。どんな手を尽してでも探し出し、是非ともプレイしてみて頂きたい。

  • ★★★★★ 5.0

    最高

    いままでやってきた中で最高のサウンドノベルでした。初めてプレイしたのはだいぶ前ですがそのときの衝撃は過去最高です。過去のものなのでスキップ機能、しおりなどが無く、少々不便ですがそれを補うモノを持っています。
    赤川氏の本が初めてゲーム化された作品で、続編も出るほど好評を博したゲームです。ストーリーは夏休みに山奥の図書館(幽霊屋敷?)の本の整理のバイトを引き受け、本にまつわる様々な事件に巻き込まれていく・・・というものです。裏に大きな謎がありますが、やりこめばその謎が判明していきます^^
    サウンドノベル好きなら絶対損はありません!!というか一度やってみてください。

  • ★★★★★ 5.0

    日陰の傑作

    この「夜想曲」は一見すると「弟切草」や「かまいたちの夜」の単なる二番煎じ的な作品に見えるが、原作に赤川次郎氏の小説、テーマ曲にクラシック曲を据えたり、人物リスト・本棚システムの採用(コレクション要素)等、チュンソフト・ヴィジットものとは、極端ならずともそれなりの差別化がはかられている。
    ...しかし、この作品の最も特筆すべき点は、何といってもやはり「作り込みの深さ」であろう。
    オプション画面(プレイ中でも常にひらける)での多彩な設定の変更、2段階の高速スキップ等、良質な操作性。
    BGMでも、ただ「場面の雰囲気」に合わせた曲だけでなく「その場面にいる人物の心情」を表現する曲をも使い分ける事で、字面で表す微妙な心理の内容をプレイヤーが理解し易い様に工夫されている。
    他にも、初プレイ時にスタッフ一同からのメッセージが表示されたり、隠しシナリオが豊富に用意されていたりetc...
    本当に、プレイしていて、作品中から滲み出る「暖かい手触り」を感じた。サウンドノベルに限らず、これ程までユーザーの視点を考えてつくられている作品は、そうそう無いだろう。
    ...繰り返しプレイがどうしても面倒(高速スキップができるにしても、人物リスト・本棚システムのコレクション要素がある為、余計に...)だったり、展開にイマイチ抑揚に欠ける面があったりと、このジャンルならではの短所は確かにある。
    だが、(初めてプレイするサウンドノベルがこの「夜想曲」の人は、なかなかピンと来ないかも知れないが)他のサウンドノベルをやればやる程、この作品が開発者の相当の情熱をもって作り込まれたものであると分かるだろう。
    日陰の傑作。現在NO.1サウンドノベルは、この作品しかないと思う。

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最終更新日:2022年7月4日 PR