ゲーム概要

キッドより2005年10月27日にプレイステーション2用ソフトとして発売された恋愛アドベンチャーゲーム。人気ゲーム『Memories Off』シリーズ第5弾。映画製作という夢を持つ主人公・河合春人は、友人でライバルの日名雄介の死によって、夢への情熱を見出せなくなってしまう。彼を殺したという少女と出会い、春人にかけがえのない想いが宿るとき、途切れたフィルムが静かに回り始める。

プレイ画面

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レビュー

  • カズタマ

    ★★★★ 4.0

    投稿日:2024年4月14日

    メモリーズオフ #5 とぎれたフィルム

    『メモリーズオフ #5 とぎれたフィルム』は、映画作りを夢見ていた主人公・河合春人が中心となる恋愛アドベンチャーゲームです。春人は幼馴染の日名雄介、観島香月、小津修司と共に映画サークル「CUM研」を結成し、映画製作に情熱を注いでいましたが、雄介の突然の死により、その夢をあきらめかけていました。そこに突如現れた仙堂麻尋は、雄介の遺した脚本をもとに映画を撮ることを春人に求めます。しかし、麻尋は雄介の死に関わりがあるとされる人物であり、彼女の登場は春人とサークルのメンバーたちに大きな変化をもたらします。

    主人公と彼の友人たちの間で生じる心理的な葛藤や複雑な人間関係が鮮明に描かれており、そのドラマがプレイヤーを引き込みます。物語は、失われた情熱の再燃、過去の出来事への向き合い方、そして未来への一歩を踏み出す勇気に焦点を当てています。ゲームのビジュアルと音楽は、感情的なシーンを美しく演出し、物語性の深さを一層際立たせます。

    本作の魅力は、ただの恋愛ゲームに留まらず、人間関係のもつれや内面的な成長を描くことで、プレイヤーに深い感情移入を促します。各キャラクターの背景が詳細に描かれているため、彼らの行動や決断に対する理解が深まり、多様なエンディングが用意されていることも物語の魅力を高めています。このゲームは、恋愛アドベンチャーゲームを愛する人はもちろん、人間ドラマに興味のあるすべてのプレイヤーにお勧めできる作品です。映画というテーマを通じて、失われた夢を追い求める旅を体験できます。

  • ジーティン

    ★★★★★ 5.0

    投稿日:2024年4月14日

    一本のフィルムに秘められた数多くの謎

    『メモリーズオフ #5 とぎれたフィルム』は、映画製作への情熱を失いかけていた主人公・春人が中心となる恋愛アドベンチャーゲームである。春人は、友人でありライバルでもあった雄介の死を契機に、映画製作への情熱を失いかけていたが、新たに現れたヒロイン・麻尋との出会いが彼の人生に変化をもたらす。麻尋は春人に映画製作を再開することを持ちかける一方、雄介の妹であるあすかは麻尋が兄を殺したと告白し、物語に緊張感を加える。

    このゲームは、テーマを複雑に絡め合わせたストーリーが特徴であり、登場人物たちの心情の変化が非常に細かく描かれている。キャラクターたちとの恋愛関係だけでなく、映画製作という共通の目標を追求する過程で、主人公の春人が内面的に成長していく様子が丁寧に描かれている。ゲームのビジュアルと音楽は、物語性を強化し、プレイヤーをストーリーに深く引き込む役割を果たしている。

    プレイヤーは、春人の視点から物語を進めることで、謎解きの要素が強いストーリーの展開を楽しむことができる。複数のヒロインとの関係性を築く中で、様々な選択肢が提示され、それぞれの決断がストーリーの進行に影響を与える。これにより、リプレイ性が高く、異なるエンディングを体験する楽しさがある。

    本作は、心理的な深さと複雑な人間関係を探求する恋愛アドベンチャーゲームとして非常に優れている。プレイヤーは、春人の心の成長とともに、どのような未来が彼を待っているのかを見守ることができる。恋愛アドベンチャーゲームのファンはもちろん、深いストーリーを楽しみたいプレイヤーに強く推薦される作品である。

  • アマチャ

    ★★★★★ 5.0

    投稿日:2024年4月14日

    メモリーズオフ #5 とぎれたフィルムのゲームレビュー

    『メモリーズオフ #5 とぎれたフィルム』は、人気の恋愛アドベンチャーシリーズ「メモリーズオフ」の第5弾です。この作品では、映画製作を夢見る主人公・河合春人が、親友でありライバルだった日名雄介の突然の死という衝撃的な出来事に直面し、彼の夢と情熱を見失ってしまいます。しかし、物語が進む中で、日名を殺したとされる少女との出会いが新たな転機を迎え、春人の中で再び情熱が芽生え始めます。彼の心の中に眠っていた映画に対する愛が、再び動き出す瞬間を描いています。

    その複雑で心理的なストーリーテリングが非常に印象深いです。キャラクターたちの感情の機微が丁寧に描かれており、プレイヤーは春人の内面的な葛藤や進化に深く共感することができます。また、美しいグラフィックと感動的な音楽が物語の雰囲気を一層引き立て、感情的なシーンには心を揺さぶられる体験が待っています。

    本作は、失われた夢を取り戻す旅というテーマが魅力的で、登場人物の心情に深く寄り添うことができる作品です。個々のキャラクターの背景が詳細に描かれているため、彼らの感情に感情移入しやすく、ストーリーの展開がプレイヤーを引き込みます。このゲームは、恋愛アドベンチャーゲームのファンはもちろん、深い物語とキャラクターの成長を楽しみたい方々に強くお勧めできる作品です。シリーズの中でも特に心に残る一作となるでしょう。

  • ★★★★★ 5.0

    いいんじゃないですか?

    前作、それからで見事にメモオフを復活させたKID。
    まだやるか?と思いながらも続編を楽しみにしていた自分ですが、また想君の二の舞にならないか少し心配していました。
    しかし、その心配は無用に終わり結構楽しませていただきました。
    メモオフといえば音楽ですが(というかKID)、OP、EDかなり良かった!
    担当はアフターレインでOP、EDを担当した彩音さん。
    アフターレインでハマりかけてこれで完璧ハマってしまいました^^;
    そしてシナリオは相変わらず「かけがえのない想い」をコンセプトに切ないのがあります。
    麻尋は良かったのですが、瑞穂さんがちょっと・・・・
    メモオフらしくなかったです!
    でもそこはメモオフ!あの方のおかげでやっぱりメモオフだ!と思います。
    総合的に評価すると、前作をギリギリ越えたのではないのでしょうか?
    プレイ時間もガッチリしてるし、結構入り込めた作品でした^^

  • ★★★★★ 5.0

    KIDの最後のメモオフ

    この作品は、今までのメモリーズオフシリーズで、1番良い出来だったと思います。

    シリーズを通して恋愛の中に、人の生死をも描いてきたメモオフシリーズでしたが、この5作目は特に、それを訴えかけてきた様に思います。

    大切な人の死を目の当たりにした時に、立ち止まる辛さ。
    しかし本当は、自分はその後、どう行動すべきか…?

    目前の問題に対し、何をすべきであり、何をし続けてはいけないか。

    大袈裟な書き方になりましたが、恋愛ゲームとしての主観性の他に、"生き方"をも感じさせてくれたキッドのスタッフには、本当に心底、感謝しています。

    キッドの破産により、キッドのメモリーズオフシリーズ最後の作品となり、公式サイトも閉鎖された今となっては、願わくば、何処かの会社が、従来のキッドの版権を買い取って下さる日が一日も早く訪れる事を、一ファンとして願って止みません…

  • ★★★★ 4.0

    とぎれたフィルム、か。

    メモリーズオフという作品の根幹ともいえる人の生と死、その間にある人との繋がりを、いや、男女の繋がりを上手く描いた作品だと私は思います。(あすかの存在は無視して語っています。私もアレの存在は許せませんので)

    主人公のすべては受け入れられませんが、誰もが目の前に置かれたハードルを飛び越えられる訳ではない。後に退って立ち止まる人や茨を踏む者もいる訳で。

    仙堂の生き方と主人公の生き方に、お互いへの思いが交差した時、初めてフィルムは動き出します。
    お互いを知るという事は、とてもエネルギーを必要とする事を痛感させられる物語だと思います。

    個人としては、サブヒロインルートである香月ルートが、それはそれでその道もアリかなと思わせて好きですが。
    ま、単純に香月が女の子として好きなだけですが。

    物語として、「とぎれたフィルム」という作品としては、やはり仙堂ルートがサブタイトルとメモリーズオフという作品としての芯をしっかりと引き継いでいる様に思います。

    生と死というテーマとキャラクターたちとの年齢が上手く追いついて、悩み葛藤する姿も共感出来る所もあり、私はこの作品がとても好きです。

    長く続いたタイトルは取っ付きにくいかと思いますが、良作なので多くの方にプレイして欲しいと思います。

  • ★★★★ 4.0

    ルート別で質にばらつきが

    ひと通りやってみて、各ヒロインのルート毎のシナリオの質に違いを感じました。具体的に内訳すると、メインである麻尋ルート+トゥルーエンドルートが星7つ、あすか・香月・美海ルートが星4つ、瑞穂ルートが星1つ といった感じです。あくまで個人的な感想ですが。

    前述したとおりルートごとにばらつきを、特に瑞穂ルートには違和感を感じました。複数の方がシナリオを書いているみたいなので多少の質の違いは仕方ないんでしょうが、そのルートに入ってからの主人公の性格が変わってしまって、なんというか思考が精神年齢低くなったというか(このシリーズの3作目の主人公を彷彿させる)。このルートのストーリー自体も、やり終えてからやんなきゃよかったと思ってしまうような終わり方でした。間違っても一番初めに攻略したりしないほうがいいです、続きをする気力を持っていかれるので。

    ここまで悪く言いましたがそれは瑞穂ルートに限った話で、ほかのルート、特に麻尋ルートはすばらしいです。ヒロインの魅力がうまく引き出されているし、やり終えた後必ず心に残るものがあるストーリーです。詳しく書けばネタバレになるので書きませんが、このルートはぜひ最後に攻略することをお勧めします。

  • ★★★★ 4.0

    恋愛ストーリーゲームとしては難易度が高め

    ゲームの内容は選択肢を選んで文章を読むギャルゲーです。
    遊んで見た感じは選択肢が多くどこで分岐するのか分かりにくく難しめです。
    まあ攻略サイト等を見れば一発で分かってしまうのであまり問題ないのかもしれませんが・・・

    ゲームのボリュームは結構あり40時間以上遊んでいますが私はまだ完全クリア出来ていません。
    ただ主人公が間抜けに感じてしまい、また自分の意思とは全然違う選択肢も多く
    ちょっとイライラする所なんかもありました。
    それに最初から全快で主人公にアタックしてくるヒロインに冷たくするのはなんか気まずいです。

    全体的に見てテキストを読む恋愛ゲームとして良く出来ていると思います。
    ただ淡々としているというか、意外性のあるシナリオは少ないため強い印象は残らないかもしれません。

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最終更新日:2024年4月14日 PR