ゲーム概要

アイディアファクトリーより2009年4月23日にプレイステーション2用ソフトとして発売された女性向けアドベンチャーゲーム。「鍛冶」をテーマにしたアドベンチャー『カヌチ 白き翼の章』の続編となる。前作の敵国であるヤスナ国側からの視点で物語が展開され、前作のクリアデータがあれば、特別な攻略ルートも解放される。幾千の時を経て重なり合う二つの翼…白と黒で対を成す壮大な『カヌチ』の世界の全てを体験できる。

プレイ画面

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レビュー

  • カズタマ

    ★★★★ 4.0

    投稿日:2023年12月6日

    カヌチ 黒き翼の章

    『カヌチ 黒き翼の章』は、壮大な女性向け恋愛アドベンチャーで、「カヌチ 白き翼の章」の後編として幾千の時を超えた物語を紡ぎ出す。白き翼「タカマハラ」国と黒き翼「ヤスナ」国の二つの視点から描かれ、愛だけでなく「鍛冶」をテーマに掲げています。

    物語は前作の敵国であるヤスナ国からの視点で展開され、新たな視座から世界を見つめることができます。特に、前作のクリアデータを保持していれば、特別な攻略ルートが解放され、プレイヤーにはさらなる物語の深化が待っています。

    主人公アキが囚われの身となり、ヤスナ国に連れてこられた様子や、タカマハラ国の戦女神カヤナがヤスナの者の手に落ちる運命がどう進展するのかが注目ポイントです。物語は感動的でありながらも複雑な選択や展開が用意され、プレイヤーはキャラクターたちの運命に感情移入することができます。

    本作は前作との連携や続編ならではの魅力を持ち、特に「鍛冶」をテーマにした要素が物語に深みを与えています。美しいグラフィックと深いストーリーが組み合わさり、プレイヤーにとって心に残る体験を楽しむことができます。

  • ★★★★ 4.0

    白き翼の章よりも改善されています

    前作からの注意点としては、メインキャラの1人の声の変更があります。
    白き翼の章のキャラは前作のデータを引き継がないと攻略できないようです。
    また引継ぎなしで始めると、一週目の鍛冶パートの難度が若干高いと思います(二週目以降は楽になります)。
    白き翼の章をプレイしていなくて黒き翼の章から始める方は、黒き翼の章のキャラが攻略できたらいい、少しくらい意味がわからなくてもいい(簡単な説明や用語辞典はあります)、と思うなら大丈夫だと思います。ただ前作のエピソードが絡んでくるので、前作をプレイする方がわかりやすいですし、楽しいと思います。

    システム面は前作では遅かったスキップのスピードアップや、イベンドスキップの追加、他に巻戻し機能があり、かなり快適です。
    鍛冶パートは前作より難度が上がっていると思います。鍛冶や料理に使う道具で成功率が変わったり、依頼数も前作より増えています。
    個人的には前作同様鍛冶パートが楽しくて、なかなかストーリーを進められませんでした。

    シナリオは前作同様、かなりのボリュームがあります。私の場合一周目のプレイ時間が、引継ぎ有りで鍛冶の依頼を半分ほどこなして21時間程度でした。ただ鍛冶パートは最低限だけこなしてシナリオを進めれば、もう少し早くプレイできると思います。

    シナリオの内容は良かったと思います。全体的に糖度がそれほど高い訳ではありませんが、白き翼の章のように恋愛要素が薄い訳ではなく、カヌチの世界観に合った恋愛といった印象でした。糖度が高めだったり切なかったり、泣けるルートもありました。
    ただキャラによっては「ん?」となるシナリオもあり、シナリオの出来にバラつきがありました。あとEDが似たような感じが多いのも気になりました。
    また黒キャラと対となる白キャラのルートがほぼ一緒で、白キャラの出番が若干少なく感じました。前作から白キャラの恋愛を楽しみにしていたので、黒キャラにおいしいところを持っていかれたような印象があり、少し残念でした。

    スチルはとても綺麗ですし、枚数も多いと思います。前作と塗りが変わりましたが、私はそれほど気にはなりませんでした。立ち絵も豊富で、服装だけでも私服・隊服・戦闘服と3種類あります。
    音楽も前作同様、耳に残るいい音楽でした。

    前作はW主人公で、感情移入しやすいアキよりカヤナの方が目立っていましたが、今回はアキが主人公になっていて、カヤナは親友ポジションといった感じになっています。なので、前作のW主人公に抵抗を感じて躊躇していた方でもプレイしやすいと思います。

    白キャラの出番の少なさなど色々と惜しいところはありますが、良いゲームだと思います。
    私自身はかなりはまり、寝食を忘れてプレイしてしまいました。
    個人的には今までプレイした乙女ゲームの中でも、お気に入り度はかなりの上位になりました。ぜひED後のファンディスクをプレイしてみたいです。

    出来はいい方だと思いますが、個別ルートに入ってからEDに向けて早足になってしまった感が否めず、惜しいと思いました。鍛冶パートは楽しいですし、キャラや世界観もよく、背景や音楽もとても良かったので、EDに向けての個別ルートがもっと充実していれば良かったのにと思いました。
    ですが白き翼の章での懸念事項はある程度払拭されていたので、その点は良かったと思います。
    誰にでも「おすすめだよ」と言える感じではないですが、世界観やキャラに興味がある人なら「楽しいと思うよ」とすすめられる作品だと思います。

  • ★★★★ 4.0

    これで終わり?

    白・黒それぞれ3人ずつクリアしての感想ですが…。
    システム面の改善や主人公の扱いの改善?(笑)については、皆さん書かれているとおりなので省きます。

    私としては、表題の『これで終わり?』が率直なところ。
    イミナとクマヒの存在意義が感じられないな、と。
    鍛冶システムはアトリエシリーズっぽくて面白かったのでかなり好きなんですが。
    最終的にはクマヒの剣を鍛える事が出来るものと…それを目標に白編でもクマヒを99個産ませたのに…!(笑)
    イミナも、なんだか中途半端。
    教え合うことによってストーリー展開がよりドラマチックに…!という期待もしてましたし。

    これってやはりファンディスクに繋げる戦略なのかな?
    (カヤナ様旅立たれてるけど。再降臨?)
    いや歓迎しますよ。カヌチは大好きなソフトのひとつですので。
    最高のカヌチと最強の剣士の、絆の物語!良いじゃないですか!

    …というか、ホントは黒編でそこまで描いて欲しかったんですっ('〜`;)

  • ★★★★ 4.0

    白の章と比べると

    白の章と比べるとシステム面も改善されていていいですね。
    前回苦しめられた(は言い過ぎかもしれませんが)スキップ機能もスムーズで、鍛冶の方も成功率が表示される作りになっています。アキがベッドで眠る時やお風呂に入る時もずいぶん早くなっています。鍛冶の道具などを購入できるようになった事も個人的にいいなと。
    繰り返しプレイにも相変わらず嬉しい作りになっていますが、出来ればまとめて日にちを進める機能とかもあったらいいですね。
    イベントの方はまだ一人しかクリアできていないので何ともいえませんが、イベント等はアキ寄りかな?と思いました。
    オトメイトさんの作品の中では私は一番好きです。
    ただ、出来るなら白と黒を一つの作品の中にまとめて欲しかった気も。

  • ★★★★ 4.0

    白の章から見れば、大満足です

    何だかんだといいつつ、発売を心待ちにしていたのですが、白の章に比べ、主人公であるアキの存在がしっかりとしていて、その点だけでも前回より高評価になりました

    システム面に関していえば、周回プレイには欠かせないスキップについては、ほかの方も書かれていますが、前回はスピードが微妙に遅く、何度もプレイするには辛かったのですが、今回はその点も改善されています
    他には前作でも(個人的には)ハマった鍛冶と採取と料理
    こちらも鍛冶に関しては道具が必要になり、道具によって成功率が変化したり…
    採取も昼と夜では同じ場所で採れる物が違ったり、利用税が掛かったり…
    料理も前作では失敗ナシでしたが、今回は鍛冶同様、道具によって成功率が違ってきます
    前作のデータを引き継げば、お金も換金されて入ってきますので少しは楽になりますが、換金率は0.02なので、かなり少なくなります
    前作より序盤からお金が掛かりますが、依頼もありますし、作成した武器を売る事でもお金を作れます
    …と、色々とやり込み要素が増えているので、SLG部分が好きだった自分には嬉しい限りです

    後は一番肝心な恋愛部分ですが…こちらも白から見れば、格段にレベルアップしてると思います
    「白黒両方のメインキャラ(+α)がアキED」、これだけでも自分にとっては星5つです
    (ただ白キャラ攻略はデータの引き継ぎが必要なので、今作からプレイされる方は注意です)
    隠しキャラに関しては今回はカヤナのみですが、こちらも良く出来ていると思います
    まぁ…細かい事を言えば、色々と残念な部分はあるのですが…
    強いて言えば、個別ルートがかなり忙しい展開で、ちょっと消化不良気味
    白キャラルートはメインが黒キャラという事もあるんでしょうが、何というか…かなり端折られてます
    でも白ではカヤナ寄りだったキャラも、一応は納得できる形でアキ寄り展開になっているので、その点は素直に喜べました
    ただ、これはどのキャラにも言えるのですが…EDはかなり唐突
    加えて似た様な展開が多いので、ちょっとなぁ…と思われるかもしれません
    黒キャラはスチルコンプ後に画廊、白キャラは回想コンプ後に回想録に出てくるオマケイベントを見れば、多少それが解消されるキャラも居ますが…
    一部キャラに関しては、事の真相が分からないまま終わってるので、その点はかなり残念です
    かなり難しいでしょうが、FD等で補完して…もらいたいですね
    前作のレビューでも言ってますが、設定やキャラ自体はとても良く出来ていると思うので…

    白黒両方プレイして思ったのは「白から通してアキ寄りでプレイしたい!」という事に尽きます
    何より、今回の様な黒キャラとの絡みを、白の章で白キャラと見たかったなぁ…と
    でも何やかやと言いつつも、出会えて良かったなぁ…と思える作品です
    ただ、星に関しては5つにしたいところですが、上の諸々を考えて星4つにさせて貰います

  • ★★★★ 4.0

    面白かった!

    白ではカヤナ贔屓の節がありましたが、黒ではアキがメインです(笑)
    今回のカヤナのポジションは「女友達」でしたし、アキの応援もしてくれていたので好感が持てましたね。キャラクターが主人公を気にかけてくれることがこんなに嬉しいとは…

    白と比べて良かったことは…
    ・スキップが速くなった
    ・やりこみ要素が増えた
    →全体的に白より難易度は高いです。しかし、鍛冶や料理、そして採取は中毒性(笑)
    があり、とても面白いです。
    ・アキがヒロインであること。

    逆に悪かった点は…
    ・みな似たようなEDになりがち。
    ・白キャラと黒キャラの糖度に差がある。

    特に白キャラは、イベント数が少ない気がします。キャラ毎に差はありますが、長い間白キャラとの恋愛を楽しみにしてきた身としては…え!?ここで終わり!?という悲しくなるシーンもありました。というより、もともとカヤナ寄りであったキャラを無理にアキにしなくても良かったのでは、とも思いましたが。
    黒キャラに関しては本当によかったと思います!キャラの設定も声優さんも、絵師さんも良いですし。

    カヤナは設定もかなり濃いため、主人公として感情移入することは難しいキャラだったので、白ではカヤナがキャラと良い雰囲気になることにイライラしたこともありましたが…
    黒もすべてクリアしてみて、満足感があります。意外にもハマってました(笑)

    ただ、W主人公というシステムをもう少し上手く使えたら良かったなぁと思います。

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最終更新日:2023年12月6日 PR