ゲーム概要

NECより1996年6月28日にPC-FX用ソフトとして発売されたシューティングゲーム。戦闘機グリュ―ヴルムを操縦して敵機を撃墜していく、虚空世界アスガルドを舞台にしている。コマンド選択で必殺技を使いロックオンして敵を撃墜していくアクション性抜群の空戦シーンと、時間の概念があるアドベンチャーシーンから構成されている独自のゲームシステムを搭載している。

プレイ画面

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© 1996 NEC All Rights Reserved.

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レビュー

  • ★★★★★ 5.0

    PC-FX最高傑作

    PC-FXという継体をあますことなく使った作品。
    骨太というのがこれほどしっかいくる作品は少ない。
    この作品前後に恋愛RPGのブルーブレイカーが出ているがこちらは、サターン含めて移植はされている。
    18禁からの移植の同級生2やドラゴンナイト4なども媒体は変わるが今なおやれる作品だがこの虚空漂流ニルゲンツはおそらく、このPC-FXのみ。それが難点だが、はまれば本当に面白い作品。

    これから先異常な程ネタバレ

    ★ストーリー★
    最初はアニメから始まる。主人公デュン・ビットの物語ー
    また機体による戦いなのだが、基本は空賊と軍が相手で、おそらく空賊と軍隊では明確に機体を変えてきている。
    隊商に拾われたデュンが自分が過去に行ったヴェルダンディ事件の被害者ラインと隊商のクルー達と向き合っていくのが前半のストーリーなのだが、それがとある男のせいで大きく変わり軍に追われる事になっていく話になる。
    この作品のストーリーで結構見逃せないのはサブシナリオ、しかも連続性のシナリオを発生させると本編のストーリーに含まれる伏線になってるのが憎いやり方
    そして最後に向けての怒涛に死んでいく隊商面子、もう悲しんでいいのか、驚いていいのかわからないくらい。
    ただ一周目でわからなかったが、例えば教授がいなくなる時のピエラの行動はおかしい。これについてはアイルが無理しているといってるのだが、正しくこの後の事を判断すると無理できなかったんだろう。
    教授の裏切りも最初に孤島に流された時に、グリューヴルムのRDシステムで豹変して語ったり、ラインが何か隠していると疑問を持ったりと、見え隠れしている。
    また教授の行動にはかならずピエラが関わっており、裏切りについての伏線もここで見え隠れさせている上手い具合。
    二週目で教授の過去話で養子と冷たい顔する子でねと語るのが誰かわかったりすると、ここにあったのかと感心さえする。
    またシナリオとは言い難いが声優さんの迫真の演技がこのストーリーに深みをましていて良いの一言
    教授の二又さんはもうベテランというのは当たり前といったぐらい凛々しい佇まいの教授と異常な教授とはっきり分けて演じていて、ただただ魅せられていた。
    もう一人はなんといってもワッツ(笑)、サブストーリーで保管された隊長アイスに不器用な所を見せつつ、最後まで隊商の操縦士としての父親を見せる飛田さん。
    そしてもうこの90年代のヒロインをお姉ちゃんこと井上喜久子さんと二分した冬馬由美さんのラインが可愛い。
    憎んでいた時も、デレタ時も、もう冬馬由美さんの演じが最高だった。
    もうここまで魅せてくれてもうエンディングでもう一つ保管される所をアニメで終わらせる。
    本当に骨太だったんだと最初はぼーとしたストーリー
    間違いなく名作になってる構成

    ★システム★
    おそらく今の時代では古臭く、どこかくついたポリゴンだが、それでも空戦バトルでは文句なしの使用。
    弾、燃料を気にしながら、相手の背後をどれだけ上手く使い、倒すかがポイント
    特にボス以外はまちがいなく団体でこられので弾補充の機械を誤ると、隊商が墜ちてゲームオーバーなんてことにもなりかねなかった。
    最初はおそらくモンスターという雑魚が一番苦戦するし、ラストの怒涛の高性能の機体は泣きそうになる。
    ただ時間制限があるので、ぎりぎりまで下降して待機する事になる。(その場合燃料の心配も出てくるので最良策というわけではない)、期待慣れは中盤の大和戦が一番の苦戦ポイントだろうし、RDシステムが使いにくく追い抜いて後ろから被弾、落とされるなんてのもある。
    使いこなせれば金稼ぎに敵の遭遇率が高い場所を選定して進む事になるだろうし、ラスボスさえ楽勝になると思う。
    中盤使えるRDシステムはほぼ使う事はない。というかラスボスさえ使うのはフェニックスシステム使われた時ぐらい、それでもアクセルを踏むと追い抜いてしまうのだが、慣れてしまえばより楽しめるようになっている。

    ★総合★
    全体として本当に文句なし
    難点はFXでしか出来ないので入手経路が辛いぐらい。
    持っているならぜひやってみるべきFX最高傑作の作品である。

  • ★★★★★ 5.0

    掘り出し物を求めるレトロゲームファンなら是非やって欲しい

    当時、結局発売されなかった天外3の為にPC-FXを買った僕はこのゲームに救われました。
    最近またやりたくなって久しぶりにプレイしなおしたのですが、やはり良いゲームだと思います。

    徐々に緊張感が高まっていくストーリーはキャラクター達の魅力もあいまって素晴らしい出来映えです。
    他では味わえない独特の戦闘システムはややストーリーに引っ張られている部分はあるもののちゃんとしたゲーム体験として互いのよさを引き立てています。

    このゲームは、それぞれの敵に対して有効な技、技と技を組み合わせた連続技を見つけるのが重要です。
    しかしゲーム側の説明不足で実際どう有利になるのかイマイチわかりづらい技も多く自分で使い方を研究しなくてはいけません。
    それを面倒だと思って正攻法のみで戦うと、後半ただでさえキツメの難易度なのにかなり理不尽に感じるステージが出てくると思います。
    ただ、その突き放した難易度がこのゲームの世界観やストーリーに噛み合ってる部分もあるため(ここが合わない人には合わないと思いますが)僕は結果的によりゲームを面白くしているとも思います。

    あと、補給し忘れたりなど変なところでセーブするとどうにもならないことはありえますので3箇所セーブできますがちゃんとわけてセーブしたほうがいいです。

    本当に、一見全く使えない技じゃないか?と思うものがタイミングによっては意外な突破口になったりしますから、これは無理じゃん…と思っても最後まで諦めずもがいてみましょう!

  • ★★★★★ 5.0

    FXでなくては再現できない良作。

    パッと見、フライトシミュレーター又は3Dシューティングにアドベンチャーを足した感じ、しかしこのゲームのジャンルはRPGである。このゲームのやりどころはストーリーと戦闘システムにある。戦闘はリアルタイム性が強く、操作感覚はシューティングだが、アクロバット飛行のような高度な操縦テクニックはすべて「技」としてみなされ、プレイヤーは状況に応じてコマンドを開いて技を選択し、様々な高度な操縦テクニックを駆使して相手をパニックに陥れ、自分は有利なポジションに移動する。そのスキに背後から蜂の巣をお見舞いする。これが強敵だと、さらに「ポジション争い」は白熱する。また、技は迫力のcgアニメーションで展開される。ミサイルといったものはない、すべて機関銃だ。だからこそスリリングな格闘戦がたのしめた。そして戦闘画面以外の画面、アドベンチャーパートは動かないのでおとなしいがストーリーもよく、声優の熱演を聴くことができる。興味を少しでも持ったなら是非プレイしてもらいたい。下手なフライトシミュレーターや3Dシューティングより断然いい。

  • ★★★★ 4.0

    間違いなくFXの良作

    ゲームはアドベンチャーとロボットへの変形が可能な戦闘機による3Dシューティングで構成されている。
    シューティング部分は最終面を除けば簡単な部類に入ると思う。
    アドベンチャー部分はコマンド総当りで何とかなったハズ。
    ただアドベンチャー部分で戦闘機の部品を購入し機体を強化しないと戦闘時に辛い目に遭う。
    ストーリーや世界観が良く出来ていて挿入されるビジュアルシーンも上手くストーリーを盛り上げている。
    唯一の欠点は解明されない謎が残ったままで続編も出ない事・・・。

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最終更新日:2021年9月19日 PR