直木賞作家・志茂田景樹が手がけた「七つの秘館」シリーズは、謎めいたストーリー、臨場感あふれる音楽、そして当時の最新技術を駆使した映像で構成される、七倍楽しめるアドベンチャーゲームです。初代「七つの秘館」が登場し、その後も「七つの秘館 戦慄の微笑」など、シリーズは広がりを見せました。このページではそんな「七つの秘館」シリーズの魅力を紹介します。
ストーリー
第1作目となる「七つの秘館」の物語は断崖絶壁に立つ七つの館に焦点を当てています。北斗七星のように並ぶそれぞれの館には、謎が秘められています。主人公・一平は、行く手に立ちはだかるトリック、暗躍する三つの影、そして謎めいた美少女に導かれながら、館に隠された謎を解き明かす冒険に挑むことになります。
ゲームシステム
「七つの秘館」のゲームシステムは基本的にコマンド式のアドベンチャーゲームです。プロデューサーにはシブサワ・コウ、キャラクターボイスには緑川光、國府田マリ子といった当時の人気声優陣が起用され、プレイヤーは主人公・一平を操り、七つの館に隠された謎を解明します。
キャラクターのセリフが文字で表示されないため、プレイヤーは注意深くストーリーを追いながら進んでいきます。誤った行動は呪いやダメージ、即死トラップに繋がり、部屋に入っただけで水死、畳が抜けて穴に落ちるなど、慎重な行動が要求されます。
謎解きの難易度は高くはありませんが、多岐にわたるコマンドが存在するため、プレイヤーは慎重に物事を考えながら進む必要があります。館のあちこちで主人公の祖父の亡霊が現れ、ムービーとともにヒントを与えてくれる仕組みもあり、プレイヤーにとって心強いサポートとなります。
「アイテムを使う」「調べる」「動かす」「話す」といった多彩なコマンドを駆使し、館の中で待ち受ける謎やトリックを乗り越え、物語を進めていくのがゲームの目的となります。
続編「七つの秘館 戦慄の微笑」
2000年1月20日、コーエーより発売された「七つの秘館 戦慄の微笑」は、志茂田景樹原作の続編として登場しました。ドリームキャスト用のソフトとしてリリースされ、近未来の環境破壊を背景に、男女2人のキャラクターが同時に動かせる「ペアコンシステム」が特徴です。
上條淳士によるキャラクターデザインと、前作と同じく宮宮川泰による音楽が、続編でも物語の深化と冒険の興奮をサポートしています。ペアでの同時プレイが新たな要素となり、プレイヤー同士が連携しながら謎解きや冒険を進める仕組みが加わりました。
「七つの秘館 戦慄の微笑」は、初代から引き継がれる緻密な謎解きと、新たなシステムの導入によって、シリーズの魅力を更に広げた作品として、ファンから高い評価を得ることとなりました。
シリーズの一覧
七つの秘館
セガサターン版
セガサターン用ソフトとして発売された。志茂田景樹が担当した謎が謎を呼ぶ重厚なシナリオと、臨場感溢れる音楽と当時の最新技術を駆使した映像で綴るアドベンチャーゲーム。プロデューサーにシブサワ・コウ、キャラクターボイスに緑川光、國府田マリ子といった当時の人気声優を起用。断崖絶壁に立ち並ぶ七つの館。北斗七星のように立ち並ぶそれぞれの館に秘められた謎とは?
プレイステーション版
プレイステーション用ソフトとして発売された衝撃の3Dアドベンチャーゲーム。岬に立つ7つの館を舞台に謎が謎を呼ぶゲーム作品となっている。直木賞作家・志茂田景樹が原作を担当した奥の深いストーリーが、3Dモデリングされたリアルなグラフィックで展開する。主人公・一平を操作し、七つの館を探索して隠された謎を見つけ出そう。
七つの秘館 戦慄の微笑
ドリームキャスト用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。志茂田景樹原作のゲーム『七つの秘館』の続編。環境破壊がすすんだ近未来を舞台にしており、男女2人のキャラクターを、2人のプレイヤーで分担しながら同時プレイする「ペアコンシステム」が特徴。二つのコントローラでそれぞれのキャラを同時に動かせる。キャラクターデザインは上條淳士、音楽は前作と同じく宮宮川泰が担当。
まとめ
「七つの秘館」シリーズは、その重厚なストーリーと謎解きの要素、臨場感あふれるゲームプレイによって、ゲームファンの心を捉えるシリーズです。初代から続くシリーズ展開は、新たな要素やシステムの導入により、プレイヤーに新しい体験を提供してくれます。まだ「七つの秘館」シリーズを遊んだことがない方は、一度プレイしてみてはいかがでしょうか。