【ふぁみこんむかし話シリーズ】昔話と冒険が出会った名作テキストアドベンチャー

ゲームシリーズ
© 1987 任天堂 All Rights Reserved.

「ふぁみこんむかし話シリーズ」は、画面に並ぶコマンドを選びながら文章で物語を進める、コマンド選択式のアドベンチャーゲームです。当時の家庭用アドベンチャーはSFや事件ものが目立ちましたが、このシリーズは「日本の昔話」を下地にした親しみやすい語り口と、意外な組み合わせの世界観で差別化しました。読み進める面白さに加えて、状況に合う行動を選ばないと先へ進めない緊張感があるのも特徴です。

シリーズの概要

シリーズの概要
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ふぁみこんむかし話シリーズは、ファミリーコンピュータ ディスクシステム向けに展開された、コマンド選択式のアドベンチャーゲームシリーズです。日本の昔話や古典的な物語を題材にしながら、そのまま再現するのではなく、複数の要素を組み合わせて新しい物語世界を作り上げている点が大きな特徴です。画面に表示される行動コマンドを選び、文章を読み進めることで物語が展開し、選択を誤ると進行できなくなる緊張感も備えています。人物を切り替えて行動する仕組みや、章ごとに区切られた構成により、物語を多角的に理解しながら進められるよう工夫されています。シリーズは作品ごとに題材や雰囲気を変えつつ、読み物としての面白さとゲームとしての手応えを両立させてきました。後年には移植や配信が行われ、遊びやすさや演出が調整された版も登場しています。昔話の親しみやすさと、ゲームならではの選択と発見を結びつけたシリーズとして、今も評価されています。

シリーズの魅力

昔話を「混ぜる」発想が生む、独特の世界観

昔話を「混ぜる」発想が生む、独特の世界観
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ふぁみこんむかし話シリーズのいちばんの魅力は、日本の昔話をそのままなぞるのではなく、複数の昔話の要素や登場人物、言い回しをうまく組み合わせて、新しい物語の手触りを作っている点です。昔話は多くの人が大まかな雰囲気を知っているため、世界に入りやすい土台がありますが、このシリーズはその安心感の上で「こんなつながり方があるのか」と思わせる展開を用意しています。たとえば、昔話でよく見る不思議な道具や、人ならざる存在との出会い、旅の途中で助けられたり試されたりする流れは、どこか懐かしいのに、作品ごとに新しい意味を持って現れます。さらに、語り口も昔話らしいやわらかさを保っているため、怖さや緊張感があっても、全体の雰囲気が暗くなりすぎません。こうした「親しみやすいのに見たことがない」感覚が、シリーズを特別なものにしています。昔話の知識がある人は気づきが増え、詳しくなくても物語として自然に楽しめるように作られているところが強みです。しかも舞台や登場人物の背景には、ただの飾りではなく物語の仕掛けが隠れていて、遊び進めるほどに世界の輪郭がはっきりしていく構成になっています。昔話のイメージを借りながら、ゲームならではの驚きに変えていく発想が、このシリーズの魅力を支えています。

コマンド選択で「読む」だけでは終わらない物語体験

コマンド選択で「読む」だけでは終わらない物語体験
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このシリーズは文章を読み進めるアドベンチャーですが、ただ読み物をめくるだけではなく、コマンド選択によって物語の進み方が決まるため、体験としての手応えがあります。画面に表示される行動を選ぶことで、登場人物が何を確かめ、どこへ移動し、誰と関わるかが変わり、選択が合っていれば状況が開け、合っていなければ行き詰まったりゲームオーバーになったりすることもあります。つまり、物語は用意されていても、そこにたどり着く道筋はプレイヤーの判断に委ねられているのです。特に特徴的なのが、人物を切り替えて進める仕組みが用意されている点で、同じ場面でも誰の視点で動くかによって、反応や得られる情報が変化します。これは、単なる難しさのためではなく、登場人物の個性を文章で表現し、状況を多面から見せるための工夫として働きます。さらに、作品によっては一時的な記録機能が追加され、やり直しの負担を減らしてテンポを整える工夫も見られます。こうした設計のおかげで、物語を「読む」ことと、正しい行動を「選ぶ」ことが自然に結びつき、次の展開を自分の手で引き出していく感覚が生まれます。文章中心のゲームは単調になりがちですが、このシリーズは場面ごとに試行錯誤の余地があり、手が止まらない作りになっています。読み物の楽しさに、ゲームとしての緊張感と達成感を加えたところが、シリーズの大きな魅力です。

音・演出・再供給で残り続けた「語りのゲーム」

音・演出・再供給で残り続けた「語りのゲーム」
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ふぁみこんむかし話シリーズは、文章を中心にした作品だからこそ、音楽や演出が物語の印象を決める要素になっています。場面の空気を作るBGM、出来事を引き立てる効果音、章ごとの区切りやテンポの調整などが組み合わさり、読んでいるだけなのに情景が浮かぶような感覚が生まれます。特にシリーズの代表作は、後年に外伝や移植、配信が重ねられ、機種に合わせて遊びやすさが整えられたり、音が作り直されたりすることで、時代を越えて触れられる形が増えていきました。メディア交換の手間がなくなる、ロードやセーブの待ち時間が短くなるといった改善は、物語のテンポに直結するため、作品の印象そのものを良くする力があります。また、表現の調整や名称の変更など、時代に合わせた修正が入った版もあり、同じ作品でも版による違いが語られるのは、このシリーズが長く扱われてきた証拠でもあります。さらに音楽はサウンドトラックや関連CDに収録され、ゲームの外でも作品世界を思い出せる形で残ってきました。文章で読ませるゲームは、流行が過ぎると忘れられやすい面もありますが、このシリーズは音と演出が「語り」の魅力を強め、再び遊べる環境が作られることで、記憶に残り続けました。結果として、昔話の雰囲気とゲームの仕組みが噛み合った独自の作品群として、今も語られる存在になっています。

シリーズの一覧

ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島

ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島
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『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』は、任天堂が日本で発売したテキスト中心のアドベンチャーゲームで、ディスクシステム向けに前編(1987年9月4日)と後編(1987年9月30日)の2本に分けて出ました。任天堂にとって初のテキストアドベンチャー作品で、ディスク2枚組という形式も話題になりました。昔話の登場人物や雰囲気を引用しながら、単純な再話ではなく、いくつかの昔話要素が交差するような独特の世界を作っています。

ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島
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ゲームは画面のコマンドを選択して進める方式で、選択を間違えるとゲームオーバーになることもあります。特徴的なのは、主人公が男の子と女の子の2人で、場面に応じて操作する人物を切り替えられる点です。切り替えることで見える情報や反応が変わったり、得意な行動が違ったりするため、同じ出来事でも別の角度から確かめながら進められます。物語は章立てで進み、ディスク作品らしい読み込みの仕方にも工夫があるため、テンポを保ちながら読みやすく作られています。

ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島
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後年はスーパーファミコン向けの外伝『平成 新・鬼ヶ島』(1997年)が作られたほか、ゲームボーイアドバンス、Wii、ニンテンドー3DS、Wii Uなどにも移植・配信され、遊びやすい形にまとまった版も登場しました。版によっては文章表現の調整や名称変更、音の作り直しなどがあり、同じ作品でも触れ方が少しずつ違います。評価面では、ゲーム誌や読者投票企画で高い点を得たことが知られ、任天堂のアドベンチャーとして印象に残る作品になりました。

ゲームソフト

ファミコン版(ディスクシステム)
ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 前編(ディスクシステム専用)|ファミコン (FC)|任天堂|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
任天堂より1987年9月4日にファミコンのディスクシステム用ソフトとして発売されたテキストアドベンチャーゲーム。前後編テキストアドベンチャーシリーズの1作目。「桃太郎」や「かぐや姫」など、日本の昔話から引用したキャラクターが、独特の切り口…
ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 後編(ディスクシステム専用)|ファミコン (FC)|任天堂|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
任天堂より1987年9月30日にファミコンのディスクシステム用ソフトとして発売されたテキストアドベンチャーゲーム。前後編テキストアドベンチャーシリーズの1作目。「桃太郎」や「かぐや姫」など、日本の昔話から引用したキャラクターが、独特の切り…
スーパーファミコン版
平成 新・鬼ヶ島 前編|スーパーファミコン (SFC)|任天堂|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
任天堂より1998年5月23日にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。サテラビュー用衛星データ放送番組として供給された内容をカセットにまとめたソフト。『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』に登場したお供の動物3匹が主…
平成 新・鬼ヶ島 後編|スーパーファミコン (SFC)|任天堂|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
任天堂より1998年5月23日にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。サテラビュー用衛星データ放送番組として供給された内容をカセットにまとめたソフト。『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』に登場したお供の動物3匹が主…
ゲームボーイアドバンス版(GBA)
駿河屋 -新・鬼ヶ島前後編ファミコンミニ26ディスクシステムセレクション(ゲームボーイアドバンス)
ゲームボーイアドバンス(GAME BOY ADVANCE)用ソフト

ふぁみこんむかし話 遊遊記

ふぁみこんむかし話 遊遊記
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『ふぁみこんむかし話 遊遊記』は、シリーズ第2作として1989年に発売されたディスクシステム用のアドベンチャーゲームで、こちらも前編・後編に分かれています(パッケージ版は前編が1989年10月14日、後編が1989年11月14日)。前作の仕組みを土台にしつつ、登場人物・物語・BGMは一新され、雰囲気はよりにぎやかでテンポのよい方向に寄せられています。

ふぁみこんむかし話 遊遊記
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題材は『西遊記』で、悟空を中心とした一行が旅を続ける物語が軸になります。ただし、まじめな冒険だけでなく、ギャグや軽快な場面も多く、旅の途中でさまざまな出来事が起こる構成です。前作と同様に、コマンド選択で物語を進めますが、遊びやすさの改良が入っています。たとえば章の途中で進行状況を一時的に記録できる機能が追加され、やり直しの負担が減りました。さらに、人物切り替えで最大5人から選べる場面があり、選んだ人物によって文章や反応が変わるため、「誰を前に出すか」が進行の鍵になります。

ふぁみこんむかし話 遊遊記
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前作に比べて難しい謎解きは少なめで、その代わりにクイズや簡単なアクションなどのミニゲーム、プレイヤーが言葉を入力する場面が用意され、読み物の途中に変化が入る作りになっています。ディスクシステム作品としては最後にテレビCMが放映されたソフトとされる点も特徴です。一方で、後年の再供給については『新・鬼ヶ島』ほど多くはなく、作品に触れる機会に差が出ていることも語られています。評価はゲーム誌レビューや読者投票企画で点数が示され、キャラクター面の評価が高いことも記録されています。

ゲームソフト

ファミコン版(ディスクシステム)
ふぁみこんむかし話 遊遊記 前編(ディスクシステム専用)|ファミコン (FC)|任天堂|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
任天堂より1989年10月14日にファミコンのディスクシステム用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。前後編テキストアドベンチャーシリーズの2作目で本作は「前編」となる。今作では日本でもなじみ深い中国の古典小説「西遊記」をベースにし…
ふぁみこんむかし話 遊遊記 後編(ディスクシステム専用)|ファミコン (FC)|任天堂|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
任天堂より1989年11月14日にファミコンのディスクシステム用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。前後編テキストアドベンチャーシリーズの2作目で本作は「後編」となる。今作では日本でもなじみ深い中国の古典小説「西遊記」をベースにし…

まとめ

まとめ
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「ふぁみこんむかし話シリーズ」は、昔話の親しみやすさを土台にしながら、当時の家庭用ゲームでは珍しい方向でアドベンチャーを成立させたシリーズです。『新・鬼ヶ島』は、前後編の二枚構成や主人公切り替えの工夫を使って、冒険と謎をしっかり積み上げ、災いの正体へ迫っていく骨太さを持っています。さらに移植や配信を重ね、版ごとの違いを生みながら長く遊ばれてきました。『遊遊記』はその仕組みを引き継ぎつつ、テンポ改善や一時記録などで遊びやすさを整え、ミニゲームや入力場面も混ぜながら、悟空の成長と素直さを中心に据えた賑やかな物語を描いています。

同じ「ふぁみこんむかし話」の名を持ちながら、ひとつは日本昔話の融合と神秘、もうひとつは西遊記の旅とギャグと恋愛、というように色合いは大きく異なります。それでも、コマンド選択で物語を進め、人物の切り替えや文章の変化でドラマを作るという芯は共通しています。昔話の言葉づかいとゲームの仕掛けが噛み合ったとき、読む楽しさと選ぶ楽しさが同時に立ち上がる――このシリーズが今も語られる理由は、そこにあります。

ふぁみこんむかし話シリーズの一覧

ゲーム一覧|ふぁみこんむかし話|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
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