【バロックシリーズ】狂気に歪んだ終末の迷宮への挑戦するローグ型RPGの魅力を解説

ゲームシリーズ
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バロックシリーズは、暗く終末的な世界観と、何度もやり直すこと自体が物語に組み込まれている独特の作りで知られるゲーム群です。中心にあるのは、スティングが開発したアクションRPG『バロック(BAROQUE)』で、そこから派生してタイピングゲームやシューティング、アドベンチャー作品へと広がっていきました。シリーズ全体を通して大切な言葉は「バロック」です。ここでのバロックは美術史の意味ではなく、人それぞれが抱える妄想、そして世界をゆがめる「歪み」を指す概念として扱われます。

シリーズの概要

シリーズの概要
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バロックシリーズは、終末を迎え歪んだ世界を舞台に、人間の内面や妄想を「バロック」として描く作品群です。中心となるアクションRPG『バロック』では、入るたびに構造が変わる神経塔を何度も下り、死をくり返しながら世界の真実と主人公自身の過去に近づいていきます。死んでも物語が終わらず時間が進む仕組みや、活力を示すVT、アイテムを次の探索へ残す感覚球など、独自のシステムが世界観と強く結び付いています。シリーズはその核を保ったまま、タイピングゲームやシューティング、ビジュアルノベルへと広がり、同じ「歪み」というテーマを異なる遊び方で表現してきました。ジャンルが変わっても共通する重苦しい空気と思想性が、バロックシリーズ全体の特徴です。

シリーズの魅力

世界観が「気分」ではなく仕組みで伝わる

世界観が「気分」ではなく仕組みで伝わる
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バロックシリーズの魅力は、暗い終末世界をただの雰囲気として見せるのではなく、遊びの仕組みそのものに結び付けている点にあります。塔の内部が廃工場のように感じられる背景や、環境音と機械音が混ざるような音作り、回復アイテムが「心臓」や「肉」といった生々しいものになっていることは、世界が壊れてしまった感覚を説明抜きで積み重ねます。さらに、視界が狭く画面が暗いことで、見えるものより「見えないもの」が怖くなり、音に意識を向けるようになります。慣れてくると効果音だけで敵の接近を読むようになるのも、世界の不穏さをプレイヤーの感覚に刻み込むための工夫です。こうした要素は、ストーリーを読んで理解する前に体で理解する方向へ働きます。だからこそ同じ設定を共有する派生作でも、アクションRPG、タイピング、シューティング、ビジュアルノベルと形が変わっても、どこかに「歪んだ世界の手触り」が残り続けます。世界観が作品ごとに別物になりにくく、シリーズとして一つの濃い塊になっているところが強い魅力です。

くり返しが「罰」ではなく物語の骨格になる

くり返しが「罰」ではなく物語の骨格になる
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バロックシリーズの中心にある『バロック』は、ローグ型の考え方を土台にしながら、「死んだら終わり」という常識を外してきます。塔へ入れば基本的に上へ戻れず、抜け出すには最下層へ到達するか死ぬしかないという厳しい構造ですが、死んだ瞬間に物語が切れるわけではありません。主人公が何度倒れてもゲーム内の時間は流れ続け、登場人物の反応や出来事の意味合いが少しずつ変わっていくため、くり返しがそのままストーリーの進行になります。つまり、やり直しはプレイヤーへの罰ではなく、この世界の時間の進み方を表す方法になっています。さらに、感覚球でアイテムを外界へ転送できる仕組みがあることで、失うものと残すものの線引きが生まれ、同じ探索の反復でも目的が変化します。派生作の『バロックシンドローム』が「妄想を作って癒す」という別の形で歪みに向き合うのも、結局は同じ問いを別方向から反復していると言えます。シリーズ全体に共通するのは、くり返しを単調な作業にしないために、体験の中に意味のズレや積み重なりを埋め込んでいるところです。

同じ核を保ったままジャンルを越えて広がる

同じ核を保ったままジャンルを越えて広がる
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バロックシリーズは、一つの作品を焼き直して数を増やしたというより、中心の核を保ちながら別ジャンルに枝分かれしていったところに面白さがあります。アクションRPGの『バロック』では、VTという活力の管理や、塔が毎回ランダムに作られる緊張感、限られたセーブや所持数の制限によって「生き延びる感覚」を濃くします。一方で『バロックタイピング』はネット対戦と連鎖による攻撃で、瞬間の判断と連続性を競う遊びに変換しています。『バロックシューティング』は縦スクロールの中で回避と攻撃を繰り返し、リトルという存在を軸に世界観をスピード感のある体験へ落とし込みます。そして『バロックシンドローム』はビジュアルノベルとして、塔の外や大熱波以前の空気を使い、人の歪みを物語として掘り下げます。ジャンルが変わると、操作もテンポも得意な面もまったく変わるのに、共通して「歪み」と向き合う視点が残るため、シリーズ全体が散らばらずにまとまって見えます。同じ世界を違う方法で触れ直せることが、長く語り継がれる理由になっています。

シリーズの一覧

バロック

バロック
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『バロック』の原点はセガサターン版で、のちにPlayStation版が発売されました。大筋の内容は同じですが、仕組みや手触りには違いがあり、PS版には「歪んだ妄想」という副題が付いています。まず特徴として押さえたいのは、舞台となる世界がとにかく荒廃していて、空気そのものが不穏だという点です。回復に使うものが「心臓」や「肉」といった生々しいアイテムだったり、塔の内部が廃工場のような景色だったり、環境音とも機械音ともつかない音が混ざったBGMが流れたりして、気持ちを落ち着かせてくれません。見た目や音が、世界の終わりに近い感覚を強く支えています。

ゲームの進行は、いわゆるローグ型RPGの考え方を、リアルタイムの3Dアクションに作り替えたものです。プレイヤーは「神経塔」と呼ばれる塔へ潜り、最下層を目指します。ただし、塔は入るたびに姿を変えるように作られており、フロアが自動で作り直されます。しかも、塔の深さ、つまり最下層が何階になるかが毎回固定ではありません。さらに大きいのは、フロア間の移動が「下りる」方向にしか進めないことです。一度入ったら、引き返して地上へ戻るという発想が通りにくく、抜け出す方法は「最下層へ到達する」か「死ぬ」かの二つに絞られていきます。

バロック
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ここで『バロック』が特別なのは、「死」が単なるゲームオーバーでは終わらない点です。主人公が倒れた場合、外界からやり直しになりますが、物語の中で時間は止まりません。何度死んでも世界が巻き戻るのではなく、ゲーム内では時間が進んでいきます。会う人物たちに少しずつ変化が見えたり、同じように見える出来事が別の意味を帯びたりして、くり返しそのものがストーリーの一部になっていきます。遊び方によっては同じイベントが再び起こることもありますが、それすら「そういう世界なのだ」として組み込まれている作りです。もちろん、条件をうまくつかめば重複を減らして効率よく進めることもできますが、それは仕組みを理解した人向けの進め方になります。

戦いの基本はアクションですが、視界の狭さが緊張を生みます。画面が暗く、見える範囲も現実より狭く感じるため、目だけに頼れません。そのかわり音が大きな情報になります。慣れてくると、効果音や気配のような音から、視界の外にいる敵「異形」が近づくことを察知できるようになっていきます。怖さを音で覚えるタイプのゲームだと言えます。

バロック
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また、体力の仕組みも独特です。一般的なHPに加えて「VT」という数値があり、これは活力を表します。時間が経つとHPが自動的に回復する代わりにVTが減っていき、VTが尽きると今度はHPが削れていきます。つまり、じっとしていれば回復するようでいて、そのまま放置すると死に近づく仕掛けです。VTを回復するには、異形を倒して得られる結晶(イデアセフィロスの欠片など)を回収することが重要になり、回復アイテムとしての「心臓」なども関わってきます。生き延びるために必要なのは、回復というより「活力を維持する手段を切らさないこと」だと分かってきます。

セーブにも制限があります。好きな場所で中断できるわけではなく、基本的にフロア移動のタイミングでしかセーブできません。正規の手順を踏まずに中断した場合、死亡と同じ扱いになるという厳しさもあり、塔へ潜ること自体が緊張を伴う挑戦になっています。さらに、死んで外界に戻ると所持品とレベルは初期状態へ戻ります。だからこそ、塔の途中で得たものを次に活かす仕組みとして「感覚球」が重要になります。

感覚球は、塔の中で手に入れたアイテムを外界へ「転送」できる謎の球体です。各フロアにどれくらい配置されるかはおおまかに決まっており、慣れると計画的に使えるようになりますが、転送は基本的に一つの感覚球につき一度だけです。限られた転送枠に何を残すかが、次の探索の生存率を左右します。SS版では転送したアイテムが外界の地面に散らばる形で戻ってきますが、PS版以降では「物の者」と呼ばれる存在が保管・管理するようになり、アイテム運用の考え方が変わりました。

バロック
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物語面では、記憶を失った主人公が「上級天使」と名乗る男の命令で神経塔へ潜り、世界が歪んだ原因と、自分自身の過去へ近づいていきます。世界が崩壊したきっかけとして語られるのが「大熱波」で、起きた日は2032年5月14日とされています。この災害の規模ははっきり語られませんが、世界が壊れてしまったという結果だけが重く残っています。そして、神経塔はかつて新興宗教団体「マルクト教団」の中心施設でもあり、教団の「天使」たちの階級構造や、主人公との関係が少しずつ明かされていきます。

登場人物も、単に情報をくれるNPCとしてではなく、世界の歪みを体現する存在として配置されています。たとえば、塔の中にいる浮遊少女のイライザとアリスは、はじめは意味の通りにくい言葉や態度で主人公を揺さぶりますが、進行とともに物語の核心に関わる役割が見えてきます。神経塔の最下層には「創造維持神」と呼ばれる存在がいて、主人公はそこへ辿り着くことを目指しますが、ただ到達すれば終わるわけでもありません。世界の情報を感覚球で読み取り維持する力、痛覚の喪失、誤った情報の流入による受け入れた歪みなど、世界がこうなった理由が重なり合い、主人公が持つ「浄化」という能力の意味もそこでつながっていきます。

バロック
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敵である異形は、大熱波で歪んだ人間のなれの果てとされ、人間だった頃の記憶や理性は残っていません。主人公だけが異形を倒すことで「浄化」でき、その本質が結晶として現れるのがイデアセフィロスです。VTを回復するには結晶の回収が欠かせないため、倒すだけでは足りず、戦闘後の回収まで含めて一連の行動になります。さらに、異形の多くにタロットの大アルカナが対応しており、上級天使が趣味でコード名を付けたという設定も、世界の気味悪さと個人的な執着の混ざり方を感じさせます。

PS版では、システム面の調整や追加要素も目立ちます。物の者の登場によりアイテム戦略が変わり、判明骨で最下層の深さが分かるようになったり、クリア後に地獄ダンジョンが現れたりします。さらに、シーンリスト・アイテムリスト・ムービーリストが追加され、プレイヤーが見聞きしたものが記録されていく仕組みが整えられました。何度も潜るゲームだからこそ、「何を見たか」が可視化される意味は大きく、世界の断片を集める感覚が強まります。

ゲームソフト

セガサターン版
バロック|セガサターン (SS)|スティング|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
終末論的で暗い世界観の、頽廃的雰囲気に満ちたアクションRPG。回復アイテムが「心臓」や「肉」であることや、塔の内部の廃工場のような背景美術、環境音とも機械の動作音ともつかぬ音の混ざっているBGMなどが、その印象を更に強めるのに一役買ってい…
プレイステーション版
バロック 歪んだ妄想|プレイステーション (PS1)|スティング|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
スティングより1999年10月28日にプレイステーション用ソフトとして発売された新感覚3Dロールプレイングゲーム。プレイするたびに変化する3D空間で、一瞬の判断と勇気が状況を変え、発展させていく。主人公の「生」と「死」さえも物語の重要なキ…

バロック(リニューアル版)

バロック(リニューアル版)
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2007年6月28日に発売されたPS2版『バロック』は、原作の大幅な作り直しにあたります。特に分かりやすいのは視点で、主観視点中心の体験から三人称視点へと変わり、グラフィックやシステムが大きく改編されました。装備の種類によって剣やコート、偽翼の見た目が変化するなど、見た目の変化がプレイ体験に直結しやすくなっています。主要キャラクターにボイスが付いたこともあり、人物像がつかみやすくなった一方で、雰囲気の受け取り方は人によって変わりやすい部分かもしれません。

バロック(リニューアル版)
© 2007 スティング All Rights Reserved.

キャラクター表現については、PS2の規定の影響で一部のデザインが大きく変更されたという背景も語られています。ムービーシーンも変更や追加が行われ、同じ場面でも立ち位置や見え方が違うなど、原作と比較する楽しみも生まれました。さらに、中級天使や少年姿の偽装天使などのNPCが追加され、外界や塔の人物関係が厚くなっています。PS版までの要素を土台にしつつ、別の入口を作り直した版として捉えると分かりやすいです。

バロック(リニューアル版)
© 2007 スティング All Rights Reserved.

2008年にはPS2版を移植した『バロック for Wii』が登場し、2012年12月18日にはPS2版ベースのiOS版も配信されました。そして2020年には、オリジナルバージョンの完全移植としてNintendo Switch版が発売されています。ひと口に『バロック』と言っても、どの版を入口にするかで見えるものが変わり、同じ塔を別の角度から見直すような体験になりやすいシリーズです。

また、シリーズの語感や読みについて、公式が複数の読み方を許容している点も特徴的です。「異形」を「いぎょう」と読むか「いけい」と読むかなど、言葉そのものの揺れが世界観と重なっており、正解を一つに固定しない姿勢が「歪み」というテーマと相性よく結びついています。

ゲームソフト

プレイステーション2版(PS2版)
駿河屋 -BAROQUE(バロック)(プレイステーション2)
駿河屋 -BAROQUE International(プレイステーション2)
Wii版
バロック for Wii|Wii|スティング|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
スティングより2008年3月13日にWii用ソフトとして発売されたダークファンタジーアクションRPG。セガサターンで発売された終末的な世界観で展開する『バロック』のWii移植作。Wiiリモコンとヌンチャクを使った操作で臨場感がアップしてお…
ニンテンドースイッチ版
駿河屋 -バロック屋(ニンテンドースイッチ)
~バロック関連4タイトルを収録したマルチアプリケーションパッケージ~(1)バロックダークファンタジーRPG『バロック』の超完全移植版。(2)バロックシンドローム大熱波が起こる以前の世界(バロック前史)を描いた小説<BAROQUISM▲SYN...

バロックシンドローム

バロックシンドローム
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『バロックシンドローム』はPlayStation向けのアドベンチャーゲームで、いわゆるビジュアルノベルの形を取っています。発売は2000年7月27日で、のちに廉価版も出ています。特徴として語られるのは、強い印象を残すグラフィックと、現代社会を映すような人物たちの存在感です。ここでは『バロック』の世界観を受け継ぎながら、別の切り口で組み直しています。

物語の中心に置かれるのは、「バロック屋」という商売です。バロック、つまり歪んだ妄想に取りつかれた人々に対して、相手が望む妄想を“作る”ことで癒やしていくという発想が、シリーズのテーマを別の形に変換しています。塔へ潜って異形を浄化するのではなく、人の内側へ入り込み、その歪みと取引するような立場になるわけです。舞台は大熱波以前の世界とされ、シリーズ本編が崩壊後の世界を歩くのに対して、こちらは「崩壊へ向かう空気」や「歪みが生まれる土壌」を別の方向から感じさせます。

バロックシンドローム
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さらにこの作品には、セガサターンマガジンで連載されたスピンアウト小説を元にしているという背景があり、シリーズがゲームの外側にも広がっていたことが分かります。同じ言葉や概念が登場しても、体験の形式が変わることで印象も変わり、バロックというテーマの幅が見えてきます。

ゲームソフト

プレイステーション版(PS1版)
バロックシンドローム|プレイステーション (PS1)|スティング|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
スティングより2000年7月27日にプレイステーション用ソフトとして発売された新感覚の非現実ビジュアルノベルゲーム。インパクトあるグラフィックと現代社会を投影するキャラたちの存在感を余すことなく描いている。人気RPG『バロック 歪んだ妄想…
ニンテンドースイッチ版
駿河屋 -バロック屋(ニンテンドースイッチ)
~バロック関連4タイトルを収録したマルチアプリケーションパッケージ~(1)バロックダークファンタジーRPG『バロック』の超完全移植版。(2)バロックシンドローム大熱波が起こる以前の世界(バロック前史)を描いた小説<BAROQUISM▲SYN...

バロックシューティング

バロックシューティング
© 2025 スティング All Rights Reserved.

バロックシューティングは、ダークファンタジーRPG「バロック」の世界観を受け継いだ、Windows向けの縦スクロールシューティングゲームです。原作で描かれた重苦しく歪んだ雰囲気や象徴的な存在である“異形”たちはそのままに、ジャンルをシューティングへと置き換えることで、よりテンポが速く、緊張感の高い体験へと再構築されています。プレイヤーは自機「天使虫リトル」を操作し、異形が跋扈する「神経塔」を舞台に戦いを繰り広げます。

本作の大きな特徴のひとつが、スコアアタック性の強さです。体験版では1プレイごとに時間制限が設けられ、限られた時間内でどれだけ高得点を稼げるかが目的となります。ライフゲージ制を採用しており、ゲージがゼロになると残り時間に関係なくゲームオーバーとなるため、敵を倒す爽快感と同時に、被弾を極力避ける慎重な立ち回りが求められます。

バロックシューティング
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敵である異形を破壊すると出現する「イデアセフィロス」は、本作を象徴する重要なシステムです。体当たりで回収することで得点が加算されるだけでなく、制限時間のカウントダウンが一定時間停止します。つまり、イデアセフィロスを積極的に回収するほど実質的なプレイ時間が延び、高スコアを狙いやすくなる仕組みです。

さらに、ノーダメージで戦い続けることで上昇する専用ゲージが存在し、最大になると敵撃破時の得点倍率が段階的に上昇します。この倍率はスコアに直結する重要な要素ですが、一度でもダメージを受けると倍率は即座に1へ戻ってしまいます。そのため、本作では攻撃力以上に、敵弾を読み切る集中力と回避技術が強く要求されます。

バロックシューティング
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機能を大幅に追加したリバイバル版として「リバース」も発売されていて、Steamでも遊ぶことができます。スタンダードモードやスコアアタックモード、5段階の難易度に加え、アイテム取得順や属性によって性能が変化する自機チューニング要素が導入され、戦略性はさらに深化しました。原作ファンにも、純粋なシューティングファンにも応える、濃密で歯ごたえのある一本です。

ゲームソフト

ニンテンドースイッチ版
駿河屋 -バロック屋(ニンテンドースイッチ)
~バロック関連4タイトルを収録したマルチアプリケーションパッケージ~(1)バロックダークファンタジーRPG『バロック』の超完全移植版。(2)バロックシンドローム大熱波が起こる以前の世界(バロック前史)を描いた小説<BAROQUISM▲SYN...

バロックタイピング

バロックタイピング
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『バロックタイピング』は、歪んだ妄想や天使、罪と浄化といった独特の世界観を軸にした、会話形式のタイピング練習ゲームです。セガサターン/プレイステーション用3D RPG「BAROQUE」に登場するキャラクターたちが出演し、彼らが発するメッセージを素早く正確に入力することで、その感情を「浄化」していくという、物語性の高い内容となっています。緻密に作り込まれたキャラクターデザインと秀麗なグラフィックは非常に印象的で、原作を知らない方でも、メッセージを追うだけでキャラクターの性格や世界観、物語の雰囲気を自然に感じ取ることができます。

バロックタイピング
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ゲームシステムは、タイピングと落ちものパズルを融合させたような構成です。画面に表示される複数のメッセージは、表示順に関係なく好きなものから浄化することができ、同じメッセージをまとめて消す「ラッシュ」を成功させることで高得点を獲得できます。さらにラッシュを連続して決める「連鎖」によって、より大きなスコアを狙うことが可能です。一方で、浄化が追いつかずメッセージが7個を超えるとゲームオーバーになるため、単なるタイピング速度だけでなく、状況判断や戦略性も重要になります。

バロックタイピング
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また、赤・緑・青の3種類のアイテムが用意されており、正確なタイピングによって発動させることでゲーム展開を大きく有利に進められます。周囲のメッセージを消す「爆骨」、一定時間スピードを遅くする「まひ刑具」、画面上すべてを浄化する「天使銃」など、爽快感のある効果が魅力です。

バロックタイピング
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ゲームモードは、物語を楽しむ「STORY」、CPUと対戦する「CPU VS」、ネットワークやLANを通じて対戦やチャットが可能な「NETWORK VS」の3種類があり、成績を確認できる「RANKING」も搭載されています。さらに常駐モードでは、デスクトップ上で天使との会話や占い、メールチェックなども楽しめます。タイピング練習にとどまらず、世界観そのものに没入できる、非常に完成度の高い作品です。

ゲームソフト

パソコン版(Windows版)
駿河屋 -BAROQUE - Typing バロックタイピング(パソコンソフト)
Windows(ウインドウズ)用ソフト■商品内容物・ゲームディスク(1枚)・マニュアル・手帳(メモ帳)

まとめ

まとめ
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バロックシリーズは、荒廃した世界と「歪み」という考え方を軸に、同じ題材をさまざまな遊び方へ展開してきたシリーズです。中心となる『バロック』は、入るたびに姿を変える神経塔を下り続け、死んでも終わらず時間が進むという構造で、くり返し自体が物語になります。VTや感覚球、音に頼る探索など、緊張を生む仕組みが丁寧に組まれ、PS版・PS2版以降で追加や再構築が重ねられました。そこから派生した『バロックシューティング』はリトルを軸に縦スクロールで世界観を体感させ、『バロックシンドローム』は大熱波以前の世界でバロック屋として人の妄想に向き合う物語を描きます。どの作品も、ただ暗いだけではなく、歪みをどう扱うかという問いを別々の形で差し出している点が、シリーズの一番の面白さです。

バロックシリーズのゲーム一覧

ゲーム一覧|バロック|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
【ゲーム一覧】から「バロック」の文字が含まれるゲームタイトルを紹介しています。ピコピコ大百科は今まで販売されたテレビゲームソフトのデータベース(ゲームカタログ)です。レトロゲームから最新ゲームまで任天堂、セガ、ソニーなどのゲーム機で発売され...
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