本記事では、ファミコン用カラオケゲーム「カラオケスタジオ」シリーズの魅力や特徴を詳しく紹介しています。専用マイクで歌える仕組みや、多彩なモード、幅広い楽曲ジャンル、さらに追加カセットによる曲数の拡張など、シリーズ全体が持つ独自性と楽しさをまとめています。
シリーズの概要

カラオケスタジオシリーズは、ファミリーコンピュータを家庭用カラオケ機のように変えることを目的として誕生したカラオケゲームです。1987年に発売された「カラオケスタジオ」には専用マイクが同梱されており、童謡やアニメソング、ポップス、演歌など十五曲を歌えるだけでなく、レッスン、のどじまん、スター誕生、イントロ当てクイズといった多彩なモードで歌をゲームとして楽しめるようになっていました。さらに、この本体には追加カセットを装着できる仕組みがあり、「トップヒット20 カラオケスタジオVol.1」「Vol.2」を組み合わせることで、それぞれ二十曲ずつレパートリーを増やすことができます。これにより、子ども向けの童謡から当時のヒット曲、演歌、歌謡曲まで幅広いジャンルの計五十五曲を楽しめるシリーズへと拡張されました。ファミコンを使った歌遊びの先駆けとして、家族で楽しめるユニークな作品群となっています。
シリーズの魅力
ファミコンが“本物のカラオケ機”になる体験

カラオケスタジオシリーズのいちばん大きな魅力は、当時の家庭用ゲーム機であるファミコンが、そのまま本格的なカラオケ機に変身してしまうところです。専用マイクが最初から同梱されているため、ソフトを起動してマイクをつなぐだけで歌う準備が整います。画面には歌詞が表示され、テレビの前でマイクを握って歌うというスタイルは、まさにカラオケボックスやスナックのカラオケを家庭に持ち込んだような感覚でした。ただ曲を流すだけではなく、「レッスン」では歌を上達させる練習ができ、「のどじまん」では自分で設定したキャラクターが大会に出場し、声を判定してくれるので、歌う行為そのものがゲームとして楽しめます。「スター誕生」ではオーディションから本戦、デビューへと段階を踏んで進んでいき、本戦合格で認定証、デビュー合格で新人賞が与えられるなど、歌手になっていく過程を疑似体験できるつくりになっています。さらに「イントロ当てゲーム」では最大三人まで一緒に参加でき、イントロを聞いて曲名を当てるクイズ形式で盛り上がることができます。このように、マイクを通して歌い、ゲームの判定や演出が加わることで、単なる音楽再生では味わえない、遊びとして完成されたカラオケ体験を家庭で楽しめることがシリーズ全体の大きな魅力となっています。
童謡から演歌まで網羅した豊富な楽曲ジャンル

シリーズ全体を通して見たときの魅力として、収録曲のジャンルの幅広さが挙げられます。第一作の「カラオケスタジオ」には、童謡五曲、アニメソング五曲、ポップス三曲、演歌二曲の合計十五曲が収録されており、子どもにもなじみのある「一年生になったら」「ジングルベル」「犬のおまわりさん」などの童謡や、「ゲゲゲの鬼太郎(第3シリーズ)」「光戦隊マスクマン」「はたらくくるま」といったアニメや特撮の主題歌が並んでいます。さらに「赤いスイートピー」「DESIRE -情熱-」「『派手!!!』」といったアイドルポップスや、「男と女のラブゲーム」「雪國」といった演歌も入っており、一つのソフトで世代を問わず楽しめる構成になっています。ここに「トップヒット20 カラオケスタジオVol.1」と「Vol.2」が加わることで、その幅はさらに広がります。Vol.1では「ふしぎなポケット」「ぶんぶんぶん」などの童謡から、「君だけに」「Strawberry Time」といったアイドルソング、「いとしのエリー」「昴」「夜霧よ今夜も有難う」などの名曲まで網羅されています。Vol.2では「北酒場」「熱き心に」「瀬戸の花嫁」「なごり雪」「難破船」などの演歌・歌謡曲に加え、「ウェディングドレス」「STAR LIGHT」「Smile Again」などのアイドルソング、「いとまきのうた」「どんぐりころころ」といった童謡も収録され、ジャンルの多様さがよりいっそう際立っています。童謡やアニメソングで気軽に歌ったり、ポップスや演歌で本気の歌唱に挑戦したりと、気分やメンバーに合わせて選曲できることが、シリーズ全体の大きな魅力になっています。
追加カセットによる拡張性と長く遊べる設計

カラオケスタジオシリーズのもう一つの重要な魅力は、専用カセットによってレパートリーを増やせる拡張性にあります。基本となる「カラオケスタジオ」本体には十五曲が収録されていますが、本体背面のカセット差し込み口に「トップヒット20 カラオケスタジオVol.1」や「Vol.2」を装着することで、一つのカセットにつき二十曲ずつ楽曲が追加されます。Vol.1を加えれば三十五曲、さらにVol.2もそろえると合計五十五曲もの歌がファミコンで楽しめるようになり、同じシステムを使いながら長く遊べる設計になっていました。しかも、単に曲数が増えるだけでなく、Vol.1は童謡七曲、ポップス六曲、演歌七曲という家族向けの構成、Vol.2は演歌・歌謡曲やアイドルソング、童謡までそろえたジャンルの広さが特徴とされており、追加するカセットによってシリーズ全体の雰囲気も少しずつ変わっていきます。本体に収録された童謡やアニメソングを中心に歌ったあと、Vol.1でヒット曲やデュエットの歌を増やしたり、Vol.2で演歌やバラードをじっくり歌い込んだりと、遊ぶ人の好みに合わせて組み合わせを選べる点も魅力です。ファミコンという同じハードを使いながら、ソフトの差し替えによって歌える曲を増やし、遊び方を広げていくこの仕組みは、シリーズを通して少しずつ世界を広げていく感覚を味わわせてくれます。これにより、最初に本体を購入したあとも、専用カセットを買い足すことで新しい曲と出会い続けられる、息の長い楽しみ方ができるシリーズになっているのです。
シリーズの一覧
カラオケスタジオ


「カラオケスタジオ」は、1987年7月30日にバンダイから発売されたファミリーコンピュータ用のカラオケゲームソフトです。別名として「カラオケスタジアム」と呼ばれることもあり、ソフトに専用マイクが同梱されていることが大きな特徴です。このマイクを使うことで、家庭用ゲーム機でありながら本格的なカラオケのように歌うことができるようになっていました。
収録されている楽曲は全部で十五曲で、内訳は童謡が五曲、アニメのテーマソングが五曲、ポップスが三曲、演歌が二曲という構成です。この十五曲は、当時よく知られていた曲が中心になっており、いろいろな世代が耳にしたことのあるラインナップになっています。さらに、本体の後ろに差し込む「トップヒット20」シリーズの専用カセットを使うことで、二十曲ずつレパートリーを追加できるようになっていました。
楽曲の内容をもう少し詳しく見ていくと、童謡ジャンルには、「一年生になったら」「ジングルベル」「十人のインディアン」「犬のおまわりさん」「おもちゃのチャチャチャ」といった、幼い頃から歌う機会の多い曲が揃っています。「一年生になったら」はまど・みちお作詞、山本直純作曲の曲で、小学校入学をテーマにした明るい歌です。「ジングルベル」はジェームズ・ロード・ピアポントによる世界的に有名なクリスマスソングで、日本の家庭でもなじみの深い曲です。「十人のインディアン」や「犬のおまわりさん」「おもちゃのチャチャチャ」なども、子ども向けの歌としてよく知られた楽曲が並んでおり、童謡だけでもかなり親しみやすい構成になっています。

アニメソングの枠には、「ゲゲゲの鬼太郎(第3シリーズ)」「南の国のパームタウン」「光戦隊マスクマン」「はたらくくるま」「からだ元気?」といった楽曲が収録されています。「ゲゲゲの鬼太郎(第3シリーズ)」は、水木しげる原作のアニメ第3シリーズの主題歌で、作詞は水木しげる、作曲はいずみたく、編曲は野村豊、そして歌唱は吉幾三が担当しています。「南の国のパームタウン」は小坂明子が作詞・作曲を担当し、有澤孝紀が編曲、山野さと子が歌う作品です。「光戦隊マスクマン」は、スーパー戦隊シリーズのひとつである同名作品の主題歌で、作詞は売野雅勇、作曲は井上大輔、編曲は藤田大土、歌は影山ヒロノブとなっており、ヒーロー番組らしい力強い印象の楽曲がカラオケで歌えるようになっています。「はたらくくるま」は、作詞が伊藤アキラ、作曲・編曲が越部信義、歌はのこいのこで、車をテーマにした歌として知られています。「からだ元気?」は、作詞が佐藤ありす、作曲がしょうじけいすけ、編曲がシャンティ・シャンティで、土居甫による振付が設定されており、しょうじけいすけとシャンティ・シャンティが歌っています。
ポップス枠には、「赤いスイートピー」「DESIRE -情熱-」「『派手!!!』」といった、当時のヒット曲が収録されています。「赤いスイートピー」は、松本隆が作詞、呉田軽穂が作曲、松任谷正隆が編曲を担当し、松田聖子が歌う人気曲です。「DESIRE -情熱-」は、阿木燿子作詞、鈴木キサブロー作曲、椎名和夫編曲、中森明菜歌唱の曲で、力強い歌声が印象的な一曲です。「『派手!!!』」は、作詞松本隆、作曲筒美京平、編曲船山基紀、歌は中山美穂という組み合わせで、アイドルポップスとして当時の音楽シーンを彩った楽曲が並んでいます。
演歌の枠には、「男と女のラブゲーム」と「雪國」が収録されています。「男と女のラブゲーム」は、作詞が魚住勉、作曲・編曲が馬飼野康二で、日野美歌と葵司朗が歌うデュエットソングです。「雪國」は吉幾三が作詞・作曲・歌を担当し、編曲は京建輔によるもので、演歌の代表的なナンバーのひとつです。このように、「カラオケスタジオ」だけでも、子ども向けの童謡からアニメソング、アイドルポップス、演歌まで、ジャンルの異なる多彩な曲が一つのソフトに収められていました。
ゲームとしての遊び方も、単に歌うだけではなく、いくつかのモードが用意されています。まず「レッスン」は、歌が上手に歌えるように練習するための特訓用モードです。歌うことに慣れるために繰り返し楽しめるようになっており、自分の歌を意識しながら練習することを目的とした内容になっています。

「のどじまん」モードでは、プレイヤーが名前や年齢、性別を設定してキャラクターを作り、そのキャラクターがのど自慢大会に出場します。ゲームはプレイヤーの声をチェックし、その結果に応じて合格か失格かを判定します。自分で作ったキャラクターを通して歌の結果が表示されるため、歌う楽しさとゲームの演出が組み合わさったモードになっています。
「スター誕生」モードは、歌手としてデビューしていく流れをゲーム的に体験するモードです。まずオーディションから始まり、本戦、デビューという順番でステップアップしていきます。それぞれの段階で合格することで次のステージへ進むことができ、本戦に合格すると認定証、デビューに合格すると新人賞がもらえるようになっています。歌うだけでなく、オーディションや本戦を通過しながらゴールを目指す構成になっているのが特徴です。
「イントロ当てゲーム」は、曲のイントロ部分を聞いて曲名を当てるクイズ形式のモードです。このモードでは最大三人まで同時に参加することができ、四問正解すると優勝、三回不正解になると退場というルールになっています。さらに、初心者コースと「スーパーイントロ」という二つのレベルに分かれており、遊ぶ人の慣れ具合に応じて難しさを選べるようになっています。カラオケゲームでありながら、イントロクイズという遊び方も取り入れている点がユニークです。
また、「カラオケスタジオ」の後ろ側にはカセットを差し替える仕組みが用意されており、「トップヒット20 カラオケスタジオ」シリーズの専用カセットを接続することで、曲数を増やすことができます。本体付属の十五曲に加えて、専用カセット一つにつき二十曲が追加されるため、同じシステムを使いながら、好みの楽曲を増やしていくことができるようになっていました。
トップヒット20 カラオケスタジオVol.1


「トップヒット20 カラオケスタジオVol.1」は、「カラオケスタジオ」専用の追加カセットとして、1987年10月28日にバンダイから発売されました。ファミコン用ソフトという扱いではありますが、単体では動作せず、必ず「カラオケスタジオ」本体と接続して使う増設用ソフトになっています。価格は三九八〇円で、EANコードは「4902425-20225-9」とされています。
このVol.1を本体に接続すると、「カラオケスタジオ」に収録されている十五曲に加え、さらに二十曲の楽曲が追加されます。紹介文では、「すばる」「いとしのエリー」「ろくでなし」「ストロベリータイム」などの曲が含まれていることが示されており、童謡七曲、ポップス六曲、演歌七曲という配分で収録されています。そのため、子どもから大人まで、家族全員で楽しめる構成になっていると説明されています。
童謡・子ども向けの歌としては、「ふしぎなポケット」「ぶんぶんぶん」「大きな栗の木の下で」「山の音楽家」「かまっておんど」「げんこつやまのたぬきさん」「むすんでひらいて」といった曲が収録されています。「ふしぎなポケット」は、まど・みちお作詞、渡辺茂作曲の作品で、ふしぎなポケットから次々と出てくるお菓子をテーマにした、よく知られた歌です。「ぶんぶんぶん」は、村野四郎作詞、ホフマン・フォン・ファラースレーベンによる補作、ボヘミア民謡が元となった楽曲で、ミツバチが飛ぶ様子を表現した歌です。「大きな栗の木の下で」は、阪田寛夫による訳詞で、ヤロミール・ヴァインベルゲルが編曲した楽曲です。「山の音楽家」はドイツ民謡を元にしており、水田詩仙による訳詞、服部克久の編曲、ダークダックスの歌唱で知られる作品です。「かまっておんど」は、つかこうへい作詞、中村弘明作曲、小林信吾編曲、大竹しのぶの歌うユニークな楽曲が入っています。「げんこつやまのたぬきさん」は香山美子作詞、小森昭宏作曲のわらべうた系の歌、「むすんでひらいて」はジャン=ジャック・ルソー作曲による有名なメロディーで、どれも親しみやすいラインナップになっています。

ポップスやアイドルソングとしては、「君だけに」「ろくなもんじゃねえ」「Strawberry Time」「居酒屋」「命くれない」「与作」「ろくでなし」「もしかして PARTII」「いとしのエリー」「昴」「パンドラの恋人」「50/50」「夜霧よ今夜も有難う」といった曲が並びます。「君だけに」は、康珍化作詞、筒美京平作曲、馬飼野康二編曲、少年隊が歌う楽曲です。「ろくなもんじゃねえ」は、長渕剛が作詞・作曲・歌を担当し、編曲は長渕剛と瀬尾一三による作品です。「Strawberry Time」は、松本隆作詞、土橋安騎夫作曲、大村雅朗編曲、松田聖子が歌う曲で、アイドルポップスを代表する一曲です。
演歌・歌謡曲としては、「居酒屋」「命くれない」「与作」「ろくでなし」「もしかして PARTII」「いとしのエリー」「昴」「パンドラの恋人」「50/50」「夜霧よ今夜も有難う」といった作品が含まれます。「居酒屋」は阿久悠作詞、大野克夫作曲・編曲、五木ひろしが歌う曲で、酒場を舞台にしたデュエットソングとして知られています。「命くれない」は吉岡治作詞、北原じゅん作曲、馬場良編曲、瀬川瑛子が歌う迫力のある曲です。「与作」は七澤公典が作詞・作曲、池多孝春が編曲し、北島三郎が歌う楽曲です。「ろくでなし」はサルヴァトール・アダモ作詞・作曲、岩谷時子訳詞、越路吹雪が歌うシャンソン系の曲です。「もしかして PARTII」は榊みちこ作詞、美樹克彦作曲、竜崎孝路編曲、小林幸子と美樹克彦が歌うデュエット曲です。「いとしのエリー」は、桑田佳祐が作詞・作曲を手がけ、サザンオールスターズが歌う名曲で、弦編曲は新田一郎が担当しています。「昴」は谷村新司が作詞・作曲・歌唱、編曲を服部克久が務めた壮大なバラードです。「パンドラの恋人」は田口俊作詞、亀井登志夫作曲、萩田光雄編曲、南野陽子歌唱の楽曲、「50/50」は田口俊作詞、小室哲哉作曲、船山基紀編曲、中山美穂が歌う曲です。「夜霧よ今夜も有難う」は浜口庫之助が作詞・作曲、奥山清が編曲、石原裕次郎が歌う、しっとりとした歌謡曲です。
このように、Vol.1では童謡七曲、ポップスやアイドルソング、演歌・歌謡曲がバランスよく収められており、家族全員で楽しめるような構成になっています。「カラオケスタジオ」本体と組み合わせることで、元々の十五曲に二十曲が加わり、計三十五曲をカラオケとして楽しめるようになる点が大きな魅力です。テレビの前でマイクを手に取り、世代によって歌う曲を選びながら楽しめるよう意図されたラインナップになっていました。
トップヒット20 カラオケスタジオVol.2


「トップヒット20 カラオケスタジオVol.2」は、Vol.1に続く第二弾の増設メモリーROMとして、1988年2月18日にバンダイから発売されました。こちらも「カラオケスタジオ」専用の追加用ソフトであり、単体では使用できず、必ず「カラオケスタジオ」本体と組み合わせて遊ぶ形式になっています。価格はVol.1と同じく三九八〇円で、EANコードは「4902425-20406-2」となっています。
Vol.2を接続すると、新たに二十曲のレパートリーが追加されます。収録されている楽曲は、演歌・歌謡曲、ポップス、アイドルソング、そして童謡など、ジャンルが幅広く設定されており、曲数だけでなくジャンルの多様さもこのカセットの大きな特徴として挙げられています。
演歌・歌謡曲の代表的な曲としては、「北酒場」「3年目の浮気」「熱き心に」「北の旅人」「瀬戸の花嫁」「なごり雪」「難破船」などがあります。「北酒場」は、なかにし礼作詞、中村泰士作曲、馬飼野俊一編曲で、細川たかしが歌う曲です。「3年目の浮気」は、佐々木勉が作詞・作曲を担当し、櫻庭伸幸が編曲、ヒロシ&キーボーが歌うデュエット曲です。「熱き心に」は、阿久悠作詞、大瀧詠一作曲・編曲による作品で、ストリングスアレンジは前田憲男が担当し、小林旭が歌っています。「北の旅人」は山口洋子作詞、弦哲也作曲、前田俊明編曲で、石原裕次郎が歌う楽曲です。「瀬戸の花嫁」は山上路夫作詞、平尾昌晃作曲、森岡賢一郎編曲、小柳ルミ子歌唱の曲で、結婚をテーマにした歌として知られています。「なごり雪」は、伊勢正三が作詞・作曲を務め、瀬尾一三が編曲、かぐや姫が歌う名曲です。「難破船」は加藤登紀子が作詞・作曲・歌唱を担当し、白井良明が編曲、ストリングスアレンジを武川雅寛が行っている作品です。
アイドル・ポップスの枠では、「ウェディングドレス」「おらおら」「さよならの果実たち」「STAR LIGHT」「Smile Again」「LADY」「WANDERER」といった曲が収録されています。「ウェディングドレス」は秋元康作詞、高橋研作曲、佐藤準編曲で、おニャン子クラブが歌う楽曲です。「おらおら」は秋元康作詞、後藤次利作・編曲で、とんねるずが歌っています。「さよならの果実たち」は売野雅勇作詞、筒美京平作曲、武部聡志編曲、荻野目洋子歌唱の曲です。「STAR LIGHT」は、飛鳥涼作詞、チャゲ&飛鳥作曲、佐藤準編曲、光GENJIが歌う楽曲です。「Smile Again」は川村真澄作詞、井上ヨシマサ作曲、土屋昌巳編曲で、小泉今日子が歌っています。「LADY」は川村真澄作詞、服部克久が作曲および編曲を担当し、少年隊が歌う曲です。「WANDERER」は藤井郁弥作詞、鶴久政治作曲、THE CHECKERS FAM.名義による編曲で、チェッカーズが歌う楽曲です。

童謡や子ども向けの曲としては、「いとまきのうた」「おはなしゆびさん」「汽車ポッポ」「シャボン玉」「手のひらを太陽に」「どんぐりころころ」といった曲が含まれています。「いとまきのうた」は、デンマーク民謡を原曲とし、香山美子が作詞、小森昭宏が作曲した作品です。「おはなしゆびさん」は香山美子作詞、湯山昭作曲の歌です。「汽車ポッポ」は富原薫作詞、草川信作曲、「シャボン玉」は野口雨情作詞、中山晋平作曲、「手のひらを太陽に」はやなせたかし作詞、いずみたく作曲で、宮城まり子とビクター児童合唱団が歌う曲として知られています。「どんぐりころころ」は青木存義作詞、梁田貞作曲で、どんぐりをテーマにした有名な童謡です。
Vol.2は、こうした演歌や歌謡曲、アイドルソングだけでなく、童謡までも含むことで、ジャンルの幅広さが際立つ内容になっています。説明文でも、「曲数が多いだけでなく、ジャンルも多岐にわたっているのが最大の特徴」とされており、同じ「カラオケスタジオ」でも、Vol.1とVol.2を組み合わせることで、演歌を中心に歌ったり、アイドルソングを楽しんだり、童謡で気軽に歌ったりと、さまざまな雰囲気で遊べる構成になっていることがわかります。
「カラオケスタジオ」本体にVol.1、Vol.2を組み合わせることで、元の十五曲に加え、四十曲が追加され、合計で五十五曲ものレパートリーをファミコンで楽しめることになります。Vol.2もまた、テレビにつないだファミコンとマイクを使って歌うという基本的なスタイルは本体と同じであり、そのうえで曲のジャンルをさらに広げる役割を担っていました。
まとめ

カラオケスタジオシリーズは、ファミコンというゲーム機を使って家庭で本格的なカラオケ体験を楽しめるようにした画期的な作品群でした。専用マイクを使うことでテレビの前がそのままステージになり、童謡からアニメソング、当時のヒットポップスや演歌まで幅広い楽曲を歌える点が大きな魅力です。さらに、レッスンやのどじまん、スター誕生、イントロ当てゲームなど、多様なモードによって歌う行為をゲームとして体験できる工夫が盛り込まれていました。本体の十五曲に加えて「トップヒット20」シリーズのカセットを装着することで四十曲が追加され、計五十五曲を楽しめる拡張性も特徴的で、遊ぶたびに新しい曲との出会いが生まれるシリーズに成長していきました。子どもから大人まで幅広い世代が一緒に楽しめるよう作られた構成は、家庭における娯楽の新しい形を示しており、ファミコンの可能性を広げた作品として今でも印象深い存在となっています。
カラオケスタジオシリーズの一覧





















